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「マエダは最大の不安材料」防御率6.56と苦しむ前田健太を地元メディアも酷評!「まさに悪夢だ…」

THE DIGEST編集部

2021.05.04

ツインズを牽引する役割が求められた前田。しかし、ここまではマウンドで苦しみ続けている。(C)Getty Images

ツインズを牽引する役割が求められた前田。しかし、ここまではマウンドで苦しみ続けている。(C)Getty Images

 メジャー5年目で初の開幕投手――。そんな大役を担ったベテラン右腕がもがいている。ミネソタ・ツインズの前田健太だ。

 ロッコ・バルデッリ監督から「彼以外にはあり得ない」と太鼓判を押されて、シーズンを迎えた前田。だが、開幕から満足のいく投球が出来ていない。5試合の先発機会を得ているが、1勝2敗と負け越し……。さらに防御率は6.56と悪化の一途を辿っている。

 現有戦力の底上げを図った今季のツインズは、ローテーションの柱だったホゼ・ベリオスやマット・シューメーカーも成績が低迷。中継ぎも含めて投手陣に課題を抱えているだけに、前田の不振のみがクローズアップされる機会は少ない。しかし、アメリカン・リーグ中地区で、首位から6ゲーム差の4位に後れを取るチーム状況だけに「いつか良くなる」と悠長に語ってもいられない。

 風当たりは徐々に強まっている。MLB公式サイト『MLB.com』は、「ツインズはここまで好材料がなかったわけではない」とハイアベレージを叩き出すバイロン・バクストンやネルソン・クルーズのいる打撃陣を称えたうえで、「ツインズにとっての最大の不安材料はケンタ・マエダだ」とキッパリと言及した。

「今のマエダの防御率6.56と不安定なままだ。さらにリリーフ陣もメジャーで5番目に悪い防御率(4.59)だ。彼らの不振は1点差のゲームでは2勝6敗、延長戦までもつれ込んだ試合では5敗というチーム成績にも影響している」

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 さらにツインズの専門メディア『Twins Daily』は、「昨季のサイ・ヤング賞2位投手は、これまでにないほどに不安定な内容に終始した」と評した。

「マエダは5回の先発登板で防御率は6.56だ。過去2度の先発機会では、被安打は16で、自責点は12。さらに8と2/3イニングで6本もホームランを打たれている。ここまでピッチングが不安定な彼は、少なくともツインズに移籍してからは見たことがなかった。まさに悪夢だ。現在のツインズには悪い選手にゲームを託す余裕はない。ただ、昨季のマエダを思えば、チームが手放すことは考えにくく、バルデッリ監督もいち早く状態が良くなるのを願うしかない」

 日増しに周囲の喧騒が強まる前田。今後のピッチングは、彼のキャリアにおいても重みを持っていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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