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筒香嘉智がドジャースに電撃入団! 日本復帰が濃厚視されたなかで契約に至った狙いは?「ほぼ最低年俸を…」

THE DIGEST編集部

2021.05.16

ドジャース入りが決定した筒香。その契約の背景も明るみになっている。(C)Getty Images

ドジャース入りが決定した筒香。その契約の背景も明るみになっている。(C)Getty Images

 今月11日にタンパベイ・レイズから事実上の戦力外となっていた筒香嘉智が、ロサンゼルス・ドジャースにトレードで入団すると両球団から発表された。レイズには金銭もしくは後日指名の選手が移る。

 現在29歳の筒香は、2019年オフに横浜DeNAベイスターズからポスティングシステムを利用してレイズと2年総額1200万ドル(約13億2000万円)で移籍。だが、コロナ禍で行なわれた昨季は51試合で打率.197、8本塁打24打点と精彩を欠いた。

 真価が問われた今季も開幕26試合で打率.167、0本塁打5打点と自慢の打撃でアピールできず。11日にメジャー出場の前提となるロースター40人枠から外され、事実上の戦力外通告を告げられていた。

 レイズ退団後は米放送局『CBS Sports』が、「彼の残り年俸を負担するチームが現れる可能性は限りなく低い」とし、筒香は日本球界への復帰が濃厚視されていた。しかし、米紙『Tampabay Times』のマーク・トプキン記者によれば、ドジャースは、残りのシーズン日数に相当する約550万ドル(約6億500万円)を負担するとみられていたが、「ほぼ最低保障年俸(57万500ドル=約6200万円)を負担するのみで、大半をレイズ側が支払う契約を締結させた」という。

【動画】剛腕コールから放った痛快打! 賛辞が相次いだ筒香のタイムリーヒットはこちら
 同記者の指摘する契約が事実だとすれば、お買い得とも言える。そんな筒香の獲得は、現地でも話題だ。メジャーリーグの移籍事情を日夜発信している『Trade Rumors』は、「彼の契約にコストはかからなかった」とドジャースの狙いを説いた。

「ドジャースはツツゴウが横浜からポスティングされた時に獲得に名乗り出てはいなかった。しかし、金銭的にも、今求めているニーズにもマッチしていたために獲得に動いたとみられる。ツツゴウはレイズで三塁、一塁、左翼手でプレーしていたため、ドジャースが好むマルチポジションプレーヤーとしてのモデルにふさわしいのだ。また、彼は故障者リスト入りした内外野をこなせる左バッターだったリオスの代用品としても相応しい」

 現在ナショナル・リーグ西地区で、首位サンフランシスコ・ジャイアンツから2ゲーム差の3位とやや後れをとっているドジャース。そんなワールドシリーズ連覇を目指すチームに崖っぷちで救われた筒香がどこまで貢献するかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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