世界屈指のタレントたちが一堂に会するメジャーリーグのオールスター。そのファン投票が現地時間６月３日に始まった。

　今年もフェルナンド・タティスJr.（サンディエゴ・パドレス）やロナルド・アクーニャJr.（アトランタ・ブレーブス）、ジェイコブ・デグロム（ニューヨーク・メッツ）、マイク・トラウト（ロサンゼルス・エンジェルス）などスター選手たちの選出が注目されるなかで、現地でも話題となっているのが、大谷翔平（エンジェルス）への票の行方だ。

　今季の大谷は開幕から一挙手一投足が話題を集めている。打ってはここまでリーグ２位の15本塁打を放ち、打率.258、40打点とハイアベレージをキープ。投げても７先発で１勝１敗ながら、防御率2.72、50奪三振と見事な快投を見せている。

　あらゆる娯楽性を提供するサムライ戦士は、オールスターに選出されれば、意外にもキャリア初の檜舞台となる。だが、彼がエントリーされた指名打者部門は、今季OPSがリーグ２位の.962というボストン・レッドソックスの主砲JD・マルティネスが君臨するだけに、そう簡単に選ばれるというわけにはいかないかもしれない。
  　とはいえ、現地では大谷をプッシュする声が上がっている。MLB公式サイト『MLB.com』のウィル・リーチ記者は「私はJD・マルティネスもスタントンもカブレラもアルバレスも大好きで、特にメルセデスがお気に入りだ」としたうえで、「だが、真剣に言えば、オオタニを選ぶのが最もふさわしい」と推挙。さらに米放送局『CBS Sports』は、同部門における大谷の選出を予想したうえで、短い言葉を寄せた。

「JD・マルティネスは、キャリア最高のシーズンを過ごしている。メルセデスのチームへの貢献も計り知れない。だが、我々にはこの男（大谷）が必要だ」

　なお、２段階で行なわれるファン投票は、１次投票（３～24日）で選出された各ポジションの上位３人（外野手は上位9人）が27日に発表。最終投票の後に、７月１日に最終メンバーが決定する。

構成●THE DIGEST編集部
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