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プロ野球

【2021ドラフト候補ランキング10~1位】西工大・隅田、天理・達が大きく順位を上昇させる中、1位を守ったのは?<SLUGGER>

西尾典文

2021.06.22

左から隅田、小園、達。高校生投手が中心になると言われる今年のドラフトだが、今後はどんな展開を見せるだろうか。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

左から隅田、小園、達。高校生投手が中心になると言われる今年のドラフトだが、今後はどんな展開を見せるだろうか。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 アマチュア野球に精通した西尾典文氏が選定する2021年のドラフト候補ランキングの最新版をお届けする。年明け早々に公開した前回のランキングから約半年、コロナ禍で主要大会が次々と中止になった昨年とは異なり今年は各カテゴリーで多くの試合が行なわれており、この間に急浮上した候補も少なくない。6月13日に幕を閉じた全日本大学野球選手権の結果も踏まえた最新のランキングはどうなっているのか。現時点のトップ10はこの10人だ!

▼10位:古賀悠斗[捕手・中央大](前回順位:18位)
(こが・ゆうと/右投右打/福岡大大濠高)
将来像:梅野隆太郎(阪神)
 高い総合力を備えた大学ナンバーワン捕手。この春はバッティングが明らかにレベルアップし、自身最多となる3本塁打、8打点をマークしてベストナインにも輝いた。小さな動きで力強いトップの形を作り、広角に打ち返す打撃は大学球界でも上位。高校2年夏まではショートだったこともあり、地肩の強さだけでなくフットワークも目立つ。大舞台での経験も豊富で、捕手不足のチームにとっては垂涎の存在である。
タイプ診断:#強肩強打 #経験豊富

▼9位:隅田知一郎[投手・西日本工大](前回順位:35位)
(すみだ・ちひろ/左投左打/波佐見高)
将来像:能見篤史(オリックス)
 地方リーグ所属ながら全国でも屈指の実力を誇るサウスポー。全日本大学野球選手権では1回戦で敗れたものの8回を1失点、14奪三振と圧巻のピッチングを見せて一気に評価を上げた。最速150キロが大きく報じられるが、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットなど多彩な変化球を巧みに操る投球は非常に実戦的。1位の12人に入ってくる可能性も十分ある。
タイプ診断:#実戦派サウスポー #地方リーグ
 
▼8位:畔柳亨丞[投手・中京大中京高](前回順位:6位)
(くろやなぎ・きょうすけ/右投右打)
将来像:森唯斗(ソフトバンク)
 選抜では140キロ台後半のストレートで押すパワーピッチングを披露。勝負所でのボールの勢いは大会ナンバーワンと呼べる迫力で、チームを準決勝進出に導いた。準決勝では右ヒジの不調を訴えて降板し、その後の経過が心配されていたが、6月13日に行なわれた東海大相模との招待試合では最速150キロをマークし、復調を印象付けた。現時点での総合力は高校生の中でも指折りの存在。夏にもうワンランクレベルアップした姿を見せれば、高橋宏斗(中日)に続く2年連続の1位指名も見えてくるだろう。
タイプ診断:#剛腕 #安定感

▼7位:達孝太[投手・天理高](前回順位:20位)
(たつ・こうた/右投右打)
将来像:R.マルティネス(中日)
 日本人離れしたスケールが魅力の超大型右腕。昨年秋まではどちらかというと器用さが目立ったが、この春の選抜では別人のように力強さがアップし、ストレートは140キロ台後半をマークした。コントロールや変化球はまだ不安定なところはあるものの、走者を背負っても粘り強く投げることができる。3月生まれということを考えても、まだまだここからの成長に期待できる。将来性という意味では今年の候補の中でもナンバーワンと言える存在だ。
タイプ診断:#スケール◎ #日本人離れ
 
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