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ダルビッシュ、6回1失点11Kで7勝目。通算1500奪三振は“ランディ超え”のMLB新記録&78勝は田中将大に並ぶ!

THE DIGEST編集部

2021.06.22

ダルビッシュは二つの“快挙”を達成! 見事なピッチングで今季7勝目を挙げた。(C)Getty Images

ダルビッシュは二つの“快挙”を達成! 見事なピッチングで今季7勝目を挙げた。(C)Getty Images

 日本人最強投手が、また一つ歴史に名を刻んだ。

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間6月21日、本拠地で行われたロサンゼルス・ドジャース戦に先発。6回を投げて2安打1失点、11奪三振の圧巻のピッチングを見せて今季7勝目を挙げ、防御率2.50、WHIP0.92ともにさらに改善させた。

 ここ2試合、白星のなかったダルビッシュ。前回登板は苦手の高地クアーズ・フィールドで思うようなピッチングができず、しかもMLB機構が不正投球への厳しいルールを導入する意向を示したばかりとあって、一部(アンチ)から疑いの目が向けるような声もあった。

 そして21日の試合からルールが実施され、ダルビッシュは審判団に異物を持ち込んでいないか確認される一幕も。無事に“無実”が証明されると、その鬱憤を晴らすかのように、伝家の宝刀スライダーを武器に初回から奪三振ショーが幕を開ける。
 
 1回に3番のジャスティン・ターナーから最初の三振を奪うと、4番も連続K。さらに2回は三者連続奪三振、3回も2者連続で7連続。シカゴ・カブス時代に記録した8者連続まであと一つに迫ったところ、1番のムーキー・ベッツに初球を完璧に捉えられ、この日初安打がホームランに。痛い形で快記録もストップしてしまった。

 しかし、4回も2三振、5回も1つの三振を奪うと、これでメジャー通算1499奪三振。そして6回、先頭のスティーブン・スーザJr.を見逃し三振に仕留め、メジャー史上224人目の1500のマイルストーンを達成した。

 そして通算197試合での到達は、サイ・ヤング賞5回を誇る最強左腕、ランディ・ジョンソンの206試合を大幅に更新するメジャー最速記録にもなったのだった。

 その後2死からエラーとヒットでピンチを広げたものの、しっかり3つ目のアウトを取って6回1失点11奪三振で降板。満員のファンがつめかけたペトコ・パークは、スタンディング・オベーションでエースの快投を讃えた。

 打線も初回にマニー・マチャドの3ランなどで4点を援護し、最終スコア6対2でパドレスが勝利。今季7勝目を挙げたメジャー通算勝利数を78とし、田中将大(楽天)に並ぶ日本人歴代3位まで積み上げた。あと1勝を上げれば、黒田博樹と並ぶ日本人2位となる。

 ダルビッシュは前日のブログにて、「自分としても長らくトンネルに入っている感じですが、あと少しで掴める気もするので結果だけでなくその辺も求めたいなと思います」と綴っていた。自身も2017年に在籍し、昨年世界一となった最強チーム相手の堂々たるピッチングは、何かを“掴んだ”からではないだろうか。今後の投球が改めて楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】圧巻の7連続含む11K。ダルビッシュの奪三振ショーがこれだ!
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