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「あそこで勝負したら大ダメージだ」マリナーズの右腕が語った“対・大谷翔平”。「僕らが徹底的にこだわった」のは?

THE DIGEST編集部

2021.07.19

マリナーズの新人ギルバート(左)は、大谷(右)との勝負を冷静に振り返った。(C)Getty Images

マリナーズの新人ギルバート(左)は、大谷(右)との勝負を冷静に振り返った。(C)Getty Images

 前半戦89試合で33発を放った日本人スラッガーへの警戒は強まるばかりだ。

 現地時間7月18日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が本拠地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場。チームは4対7で敗れたが、34号2ランを含む3打数2安打2四球と目に見える結果は残した。
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 後半戦で初のホームランをマークした大谷だが、マリナーズ・バッテリーからの警戒に手を焼いた。特に3回2死1、3塁の場面で巡ってきた第2打席の場面では、ほとんど敬遠に近い形で一塁へと歩かされた。まさに勝負を避けられたのである。

 9回裏の場面では、フルカウントから投じられたボール球を強引にすくい上げ、右中間スタンドに放り込んだ大谷。だが、マリナーズからすれば、5点のリードの展開で許した2ランは、被害を最小限に食い止められたと言えるのかもしれない。

 事実、この試合で先発したローガン・ギルバートは、試合後の会見で、「僕らはオオタニとの勝負で徹底的にこだわっていた」と強調。3回2死1、3塁の場面で歩かせた理由を次のように語っている。
 
「僕の状態が良くなかったのは確かだ。しかし、僕らは、オオタニに対して最良の選択をすることに徹底的にこだわっていた。そして、彼の後の打者にどれだけストライクゾーンで勝負できるかを考えていたんだ。あの場面で歩かせたのもそのためだ。もしも、あそこで勝負に行って、打たれたら大きなダメージになるからね」

 冷静に“対・大谷”を語った23歳に、マリナーズの指揮官スコット・サーバイスも「ローガンはもう新人とは見ていない」と賛辞を送る。

「彼はとても落ち着いていた。試合の中で自己修正をしながら、とても良いゲームプランも見せてくれた。これ以上ない仕事ぶりだったと思う」

 おそらく大谷に対する敬遠も辞さない厳しい攻めは続く。その中で前半戦と同様の快進撃を見せつけられるのか。怪物スラッガーの真価が問われそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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