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「お前はオオタニじゃない!」名将ギーエンが“引退騒動”のホワイトソックス戦士に苦言!「ただの太っちょだ」

THE DIGEST編集部

2021.07.26

ホワイトソックスを世界一に導いたギーエン(右)は、大谷(左)を絡めて、現役戦士への批判を展開した。(C)Getty Images

ホワイトソックスを世界一に導いたギーエン(右)は、大谷(左)を絡めて、現役戦士への批判を展開した。(C)Getty Images

 今季のメジャーリーグ序盤戦で小さくない話題を作ったのが、ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス捕手だ。

 ルーキーイヤーとなった今季のメルセデスは、開幕から8打席連続安打を放ってメジャー記録を更新するなど序盤にブレーク。4月には打率.415を記録して月間最優秀新人賞も受賞。アメリカン・リーグ中部地区首位を快走したチームの貴重な戦力となった。

 そんなメルセデスの状況が一変したのは、5月のミネソタ・ツインズ戦だった。ホワイトソックスが大量リードしていたために、マウンドに立っていた相手野手からカウント3-0で本塁打を放つと、これが不文律を破ったとして、自軍のトニー・ラルーサ監督からも批判されたのだ。
【動画】両軍ベンチが激怒!? メルセデスの不文律破りホームランはこちら

 この一件以降、メルセデスの成績は低迷。6月には打率.159、出塁率.221、長打率.190、0本塁打と極度の不振に陥ると、今月2日にマイナー(3A)への降格を命じられていた。

 マイナーリーグでのプレーを余儀なくされた28歳は、これを不服に思ったのか、今月22日に「失望させてしまった皆さんへ、野球から立ち去る」と引退を匂わせるインスタグラムに投稿。これがまたしても物議を醸すと、翌日には「みんな愛している。俺は決してあきらめない」と自身の発言を撤回するコメントを発表していた。
 
 フィールド外の騒動で注目されるようになってしまったメルセデス。そんな逸材打者には、ホワイトソックスの元指揮官であるホゼ・ギーエン氏も苦言を呈している。米ポッドキャスト番組『La Vida Baseball』で意見を求められた際に、「ありえない振る舞いだよ」と怒りを露わにした。

「まず、お前はオオタニではない。そしてアブレイユやアンダーソン(いずれもホワイトソックスの主力)でもない。お前はハンバーガーばかり食べている、ただの太っちょだ。そもそもメジャーに上がれたのは、何人かの怪我人が出た幸運によるもので、良いスタートが切れたのもたまたまだ」

 辛辣にメルセデスを非難したギーエン。2005年に井口資仁らを率いてホワイトソックスを世界一に導いた名将は、こうも続けている。

「お前は私に『ホワイトソックスのファンは俺を見るために金を払う』と言っていたが、そんなのありえない。あのフランク・トーマスだってそんなことは一度として言ったことはなかった。お前はプロスペクトなんかじゃないんだぞ。今までは擁護してきたが、気の毒だが、もう無理だ。私の知っているドミニカの友人たちも、誰ひとりとしてお前に良い印象を持つ者はいなかったよ」

 マイナーでは打率.298とまずまずの成績を残しているメルセデス。はたして、かつての名将から送られた言葉をどう受け取るのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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