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侍ジャパン

侍ジャパン、強敵アメリカに劇的な逆転サヨナラ勝利!延長10回に甲斐がサヨナラタイムリー!【東京五輪】

SLUGGER編集部

2021.08.02

味方のお膳立てでやってきた延長10回の好機に、見事サヨナラ打で期待に応えた甲斐。(C)Getty Images

味方のお膳立てでやってきた延長10回の好機に、見事サヨナラ打で期待に応えた甲斐。(C)Getty Images

 侍ジャパンがノックアウトラウンド初戦でアメリカと戦い、7対6で逆転サヨナラ勝利を収めた。一時は3点差まで離されるものの、打線の終盤の猛攻で見事ノックアウトラウンド初戦突破を果たした。

 試合は、先発のマウンドに田中将大(楽天)が上がり、オープニングラウンド2試合から代わって梅野隆太郎(阪神)がスタメンマスクを被った。田中は初回から3イニング連続で無失点に抑える。

 すると、3回の攻撃で打線がつながった。2死から坂本勇人(巨人)が二塁打を放つと、続く吉田正尚(オリックス)のセンター前ヒットで生還。今大会初の先制に成功し、なおも2死満塁から柳田悠岐(ソフトバンク)の遊撃内野安打で2点目を奪った。

 直後の4回には田中が3点を失い逆転されたが、すぐさま打線が追いつく。裏の攻撃で2死二塁のチャンスを作ると、坂本がレフトフェンス直撃の同点タイムリー二塁打を放った。

 しかし、救援陣がアメリカの勢いを止められない。5回から3番手の青柳晃洋(阪神)が救援も、登板から連続で単打を打たれる。走者を2人置き、続くカサスが逆方向へ放った打球はレフトスタンドに飛び込んだ。この3ランにより、3対6と点差が開いた。
 
 それでも侍ジャパン打線は食らいつく。先頭の鈴木誠也(広島)がソロアーチを放ち、三塁に走者を置いてから菊池涼介(広島)の遊撃内野安打で2点を加え、1点差まで詰め寄った。

 8回には四球で出塁した山田哲人(ヤクルト)が2死から二盗を敢行し、守備の動揺を誘って悪送球から三塁まで進むも、打席の坂本はメジャー通算661登板の右腕、デビッド・ロバートソンの前に手も足も出ず空振り三振に倒れる。

 続く9回はスコット・マクガフ(ヤクルト)に対し、1死から鈴木が四球で同点のランナーとして出塁。続く浅村栄斗も巧みな右打ちで繋ぎ、逆転サヨナラへ望みをつなぐ。続く柳田悠岐(ソフトバンク)の当たりは高く跳ね上がり、二塁ゴロの間に鈴木が生還。土壇場で同点に追いついた。

 延長戦は無死一、二塁からのタイブレーク制ながら、10回に登板の栗林良吏(広島)が、メジャー通算218本塁打の大砲トッド・フレイジャーから始まるアメリカの攻撃を三者凡退に抑え込んだ。

 この好投に応え、10回裏は代打の栗原陵矢(ソフトバンク)が初球に送りバントを決めて1死二、三塁。この後、甲斐拓也(ソフトバンク)がライトオーバーのタイムリーで逆転サヨナラ勝利を収めた。

 これで侍ジャパンは8月4日、19時からの韓国との準決勝に駒を進めることとなる。悲願の金メダルまではいよいよあと2勝に迫った。

構成●SLUGGER編集部

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