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「オオタニにとって良い傾向だ」14試合ぶりの一発を放った大谷翔平。目覚めの“兆候”は第1打席の凡退にあった

THE DIGEST編集部

2021.08.12

久々に快音を響かせた大谷。14試合ぶりの本塁打はセンター後方へと飛ぶ圧巻の一打だった。(C)Getty Images

久々に快音を響かせた大谷。14試合ぶりの本塁打はセンター後方へと飛ぶ圧巻の一打だった。(C)Getty Images

 久しぶりの一発が飛び出した。

 現地時間8月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわたトロント・ブルージェイズ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で14試合ぶりとなる第38号同点2ラン本塁打を放った。

【動画】大谷翔平、完璧な打球音の38号ホームランがこれだ!

 一振りで沈めた。3回1死一塁の場面、相手右腕アレク・マノーアがカウント1-2から真ん中低めに投じた4球目のスライダーを巧みにすくい上げた打球は、センターフェンスを越える同点2ランとなった。

 8月最初の一発がついに飛び出した。7月まで快調に飛ばしていた大谷は、今月に入ってから打撃不振に。11試合で打率.129、13三振と成績も伸び悩み、打球が思うように上がらないバッティング内容には、一部で「ちょっとしたスランプ」とも言われていた。
 
 ようやく飛び出したお目覚め一発だが、その“兆候”は初回の第1打席に表れていた。

 この打席で大谷はマノーアがカウント1-0から投じた外角低めへの86.4マイル(約139キロ)の高速チェンジアップをすくい上げていた。結果的に相手ライトのテオスカー・ヘルナンデスの好守に阻まれたものの、打球はフェンス際までライナーで飛んでいた。

 本塁打を打った3回の第2打席も苦手としていた変化球(82.9マイルのスライダー)を捉えていた点を考慮すれば、初回のそれが兆候だったのは言うまでもない。事実、日夜、エンジェルスの情報を発信しているブレント・マグワイア記者も「先頭打者本塁打を打ちそうになったショウヘイ・オオタニ。363フィート(110.6メートル)も飛ばしたこの打席は彼にとって良い傾向だ」と分析している。

 チームは2対10と大敗した。だが、不振と言われていたなかで、3打数1安打(本塁打)2打点1四球と目に見える結果を残した大谷のパフォーマンスは、今後に大いに期待が持てるものとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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