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MLB

「桁外れだった」投打で異彩を放った大谷翔平に名将マッドンも“言葉を失う”「これ以上になんて言ったらいいんだい」

THE DIGEST編集部

2021.08.19

偉才ぶりを遺憾なく発揮した大谷。チームに欠かせない存在となっている男をマッドンが褒めちぎった。(C)Getty Images

偉才ぶりを遺憾なく発揮した大谷。チームに欠かせない存在となっている男をマッドンが褒めちぎった。(C)Getty Images

 百戦錬磨の指揮官も“言葉を失った”。

 現地時間8月18日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「1番・投手」で先発出場。投手としては8回1失点の好投。打っては第4打席に今季40号となるソロ本塁打を放った。

 文字通り歴史に残る一発が飛び出したのは、2対1で迎えた8回だ。相手右腕ホセ・シスネロがカウント0-1から投じた甘く入ったスライダーを見逃さず強振。打った瞬間に本人が確信めいて見送った打球は、あっという間にライトスタンドに到達した。

 この試合で大谷が残した記録は凄まじい。レジー・ジャクソンの持っていたエンジェルス左打者の球団記録を更新する一発に加え、8イニングを投げ切ったことでシーズン100投球回に到達。これで100奪三振以上、打者として100安打以上を含めた「トリプル100」も達成した。

“打者・大谷”を“投手・大谷”を救った。その出色のパフォーマンスに指揮官も賛辞を惜しまない。試合後の会見で、エンジェルスのジョー・マッドンは、「ショウヘイを称えないといけない」と褒めちぎった。

「甘いスライダーを見逃さずにホームランを打った。彼自身、点を失っていたから取り返したかったんだと思う。本当にライト方向への桁外れの一発だったね。彼はハイレベルな競争のなかで、これ以上にない準備をする。アスリートのなかでもかなりユニークだ。特別なものを見させてもらっている。それを否定することはできない」
 
 さらに自己最長の8イニングを投げ切ったピッチングについても、「序盤は三振を狙っていなかったが、徐々に調子を上げてくれた。最後の方は、しばらく休みを与える必要があるかもしれないぐらいかなり疲れていたけど、とにかくどんどん良くなっていった」と称えたマッドンは、こう続けている。

「制球もとても良くて、スプリットもいつもより冴えて、しっかりと決め球になっていた。他の変化球もいつもと同じように良かったし、速球も狙った時に球速が出ていた。さらに腕の振りも良かった。これ以上になんて言ったらいいんだい……(笑)。とにかく彼にとって非常に良い夜だったと思う」

 そして、67歳の名将は、「オオタニはサイ・ヤング賞候補として見られると思うか」という質問に「もちろんだ」と断言。次のように言い残した。

「ショウヘイはあらゆる賞に関わっているんだよ。打撃での三冠王は難しいかもしれないが、他のあらゆることに彼の名前が出てくる。今日のピッチングは、サイ・ヤング賞について、より多くの可能性を開かせたと思う。残りのシーズンを見なければならないが、あなたが投票者なら、目を見張ったんじゃないか?」

構成●THE DIGEST編集部

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