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高校野球

【甲子園10日目投打MVP】好救援の岩佐直哉、近江打線パワーの象徴・新野翔大が大阪桐蔭を打ち砕く活躍!

THE DIGEST編集部

2021.08.23

名門・大阪桐蔭を下した近江から、好リリーフを見せた岩佐と追い上げの起点となった新野をチョイス。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

名門・大阪桐蔭を下した近江から、好リリーフを見せた岩佐と追い上げの起点となった新野をチョイス。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 2年ぶりの開催となった夏の甲子園。プロのスカウトも注目する選手も多いが、その中でも見事な活躍を見せた投手、野手を毎日その日のMVPとして選出する。大会第10日目は以下の選手となった。

■投手MVP
岩佐直哉(近江3年):3回 被安打1 0失点 2奪三振 1四球

 1点を追う7回から登板すると、3イニングをわずか被安打1の好リリーフでチームの逆転勝利を呼び込んだ。ストレートはコンスタントに140キロ台中盤をマークしたが、走者を背負った場面でもまったくスピードが落ちることがない。強気に内角を攻められるのも大きな長所だ。

 スライダーもカウントをとる120キロ台前半の緩いボールと、決め球として使う130キロ前後の速いボールを上手く投げ分け、変化球同士で緩急を使うことができる。9回には強烈なピッチャーライナーを素早い反応でキャッチし、最後のファーストゴロのベースカバーも機敏で、投げる以外のプレーでも光った。2試合、7イニングを投げて被安打2、無失点とほぼ完璧な投球を見せており、続く強打の盛岡大付との試合でもキーマンとなることは間違いないだろう。

【毎日更新!夏の甲子園PHOTO】2年ぶりに開催された夏の甲子園のベストショットを一挙公開!
■野手MVP
新野翔大(近江3年/5番・一塁手):5打数2安打1本塁打2打点

 途中出場で決勝打を放った山口蓮太朗(3年・三塁手)がヒーローとなったが、1試合トータルでの活躍度から新野を選んだ。4回裏の第2打席では2点差に追い上げるライトへのソロホームランを放ったが、打った瞬間にそれと分かる当たりで、左打者には不利と言われる甲子園も関係ない飛距離だった。さらに7回裏には同点のタイムリー。比較的小柄な選手が多いチームの中で、その恵まれた体格とパワーは一際目立つものがある。

 滋賀大会でも打率5割、8安打中5本が長打という見事な成績を残したが、甲子園でもこれで2試合連続2安打と好調をキープ。次戦は強力打線が持ち味の盛岡大付との対戦となるが、新野のパワフルなバッティングにもぜひ注目してもらいたい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】反撃の起点はこの人! 新野が浜風をものともせず完璧アーチ!
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