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MLB

「スパイラルに陥っている」白星から遠ざかる菊池雄星。ワイルドカード争いでは先発ローテから外れる?

THE DIGEST編集部

2021.09.25

8月4日のレイズ戦を最後に白星から離れている菊池。今後出番は訪れるだろうか。(C)Getty Images

8月4日のレイズ戦を最後に白星から離れている菊池。今後出番は訪れるだろうか。(C)Getty Images

 シーズンの重要局面で日本人左腕の立場が揺れている。

 シアトル・マリナーズの菊池雄星は現地時間9月24日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で先発するも、3回を投げ3失点でマウンドを降りた。試合もマリナーズが敗れたため、菊池は今季9敗目を喫した。

 初回は無失点に抑えたものの、2つの四球でランナーを出すなど、立ち上がりから制球に苦しんだ。2、3回も四球で出したランナーが失点に繋がり、3回で被3安打4四球、3失点、ゲームを作れなかった。これで8月4日のレイズ戦で7勝目を挙げて以降、9度先発登板を果たしているものの、白星を手に出来ずにいる。

 マリナーズは現在、ポストシーズン進出のための熾烈なワイルドカード争いの真っ只中だ。残りの試合の結果如何では十分、プレーオフへの可能性は残されている。
 
 そのチーム状況を踏まえ、MLBオフィシャルサイトではダニエル・クラマー記者が菊池の次の登板について「今シーズンの先発登板は最後となったのだろうか。今後のローテーション入りは危ぶまれている」と報じている。

 記事の中では球宴前後での投球成績を載せるとともに「オールスター戦以降、スパイラルに陥っている」と表現し、「特定の問題がある訳ではないが、不安定な内容が続いている」とここまでの菊池の状態についても触れている。

 さらに「20年ぶりのポストシーズン進出に向けて、一戦一戦が大切な時期であり、そのためマリナーズは火曜日(アスレチックス戦)にいくつかの選択肢を用意している。」と今後、菊池に代わる主力候補としてマット・ブラッシュやジャスタス・シェフィールドの名前を掲載している。

 その上で、「もし菊池に先発の機会が与えられたとしても、短い登板になるだろう」と綴っている。

 25日からはアナハイムでロサンゼルス・エンゼルスとの3連戦を迎えている。試合前には菊池と大谷翔平が言葉を交わすシーンなどもみられた。残り僅かとなった2021シーズン、果たして菊池は最終盤の最も重要な場面で、再び先発マウンドに立つことが出来るのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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