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MLB

3度目の挑戦もむなしく……大谷翔平、103年ぶりの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の大偉業逃す

THE DIGEST編集部

2021.09.27

大谷は力投するも、援護なく勝ち投手の権利は得られず。前日は14得点を挙げた打線が不発だった。(C)Getty Images

大谷は力投するも、援護なく勝ち投手の権利は得られず。前日は14得点を挙げた打線が不発だった。(C)Getty Images

「二度あることは三度ある」なのか……。またも大記録は露と消えた。

 現地時間9月27日、本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・投手」で先発した大谷翔平(エンジェルス)は、7回1失点と好投しながら、味方の援護なく勝ち投手の権利は得られず。1918年のベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」は、3度目の挑戦もむなしく達成できなかった。

 初回先頭の、JP・クロフォードに10球粘られた末、ライトへ痛烈な当たりを打たれ、いきなり出塁を許した大谷。続くタイ・フランスにも2ストライクから3球連続ボール球を投じるなど、今ひとつ制球が定まらない。結局この回は無失点に抑えたものの、24球を費やした。

 だが、2回以降は不安定な立ち上がりから一転。コントロールを取り戻し、変化球も効果的に使って着実にマリナーズ打線を抑えていく。2回には女房役のカート・スズキが先制ホームランを放ち、103年ぶりの偉業へ徐々に前進。3回にクロフォードから奪ったこの日4つ目の三振でシーズン150奪三振に到達した。
 

 5回と6回にはそれぞれピンチを背負うものの、気迫の無失点で切り抜けた。その一方でマリナーズ先発のマルコ・ゴンザレスも粘り強いピッチングの前に、エンジェルス打線はなかなか追加点が奪えない。

 鬼門は7回だった。先頭のジェイク・フレイリーを三振に打ち取った大谷だが、次打者ジャレッド・ケレニックにアウトコースのスライダーを捉えられ、この打球がライトスタンドへ飛び込むソロ本塁打となった。気迫の投球で後続を断って同点止まりとしてものの、これで試合は振り出しに。大谷の勝ち投手の権利も消えてしまった。

 エンジェルスは7回裏にも得点することができず、112球を投げていた大谷はこの回限りで降板。大記録達成は今季最終戦に持ち越しか?

構成●THE DIGEST編集部

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