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MLB

大谷翔平のMVP受賞を否定!? 通算219勝の剛腕マルティネスが人気実況アナと激論!「ゲレーロJr.は守備で消耗している」

THE DIGEST編集部

2021.10.03

大谷(左)とゲレーロJr.(右)。圧巻の打力を披露してきた怪物ふたりのMVP争いには、稀代のレジェンドも興味津々だ。(C)Getty Images

大谷(左)とゲレーロJr.(右)。圧巻の打力を披露してきた怪物ふたりのMVP争いには、稀代のレジェンドも興味津々だ。(C)Getty Images

 MLBのレギュラーシーズンが大詰めを迎え、プレーオフ進出を巡る戦いや個人タイトルの争いが日夜話題を集めている。そうしたなかで、ホットなトピックとなっているのが、今季のアメリカン・リーグにおけるMVP受賞者の行方である。
【動画】名投手も唸った大谷翔平の『伝家の宝刀』スプリットでの奪三振シーン

 目下、注目のレースで筆頭候補と見られているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のふたりだ。

 前者は開幕から二刀流戦士として投打で快進撃を披露し、球界を騒然とさせた。一方で後者は元メジャーリーガーである父親譲りの打力を遺憾なく発揮。一時は史上最年少でのトリプルクラウン(三冠王)達成の可能性もあった。

 もっとも指標から見れば、両者の差は一目瞭然だ。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す「WAR」は、現地時間10月1日時点で、大谷が8.9とハイアベレージを記録。ゲレーロJr.はチームメイトのマーカス・セミエン(7.3)よりも低い6.8にとどまっているのだ。

 しかしながら、いまだにゲレーロJr.を推す声も根強い。ついには、MLBのレジェンドが興味深い持論を展開した。現地時間10月1日にMLBの公式ネットワーク番組『MLB Tonight』に出演した元ボストン・レッドソックスの剛腕ペドロ・マルティネス氏は、エンジェルスの地元放送局『Bally Sports West』の人気実況者であるマット・バーガシアン氏と激論を交わした。
 
 ずばり、「オオタニとゲレーロJr.はどちらがMVPにふさわしいか」というテーマで直接討論した両者。まず、大谷を推挙するバーガシアン氏が「あなたのあまりにトンチンカンな主張は信じられない!」と切り込んだ。

「私はWARをそこまで重視する人間ではありません。ですが、いいですか? ショウヘイ・オオタニのWARは8.9でア・リーグトップなんです。これはゲリット・コールとジャンカルロ・スタントンを合算した値です。すなわち議論の余地はありませんね、彼(大谷)の勝利です」

 マルティネスも黙ってはいない。1000イニング以上フィールドに立つゲレーロJr.の守備的貢献度が「投手・大谷」と同様であると主張。そして、こう続けた。

「1000イニング以上も守備をするにがどれだけ難しいか分かるかい? フランク・トーマスやデイビッド・オルティスがそうであったように、多くの打者が守備に従事しながら体力を消耗させているのだよ。彼らは守備でも投手と変わらないぐらいにフィジカル的に疲弊し、三冠王になるチャンスを逃しているんだ」

 これに対してバーガシアン氏は「もしかして、自分がMVPを獲れなかったから、話を続けてるの?」と反論すると、マルティネスもすかさず「私が(MVPに)なれなかったのは、投手だけだったからだよ」と応戦。結局、白熱した議論は両者とも譲らず、明確な回答は出なかった。

 MLBの公式番組でも、熱い議論の対象になってしまう。なによりもその事実が、大谷の規格外のスケールを如実に物語っているだろう。はたして、全世界が注目するMVP争いを制するのはどちらか。審判が下るのはもうすぐだ。

構成●THE DIGEST編集部

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