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MLB

「文字通り歴史的だ」大谷翔平のMVP獲得を米記者が推挙!ゲレーロJr.は「驚異的とは言えない」と持論

THE DIGEST編集部

2021.10.03

エンジェルスが苦戦を余儀なくされた今季。そのなかで圧倒的な存在感を放った大谷のMVP獲得をプッシュされるのは必然的とはいえる。(C)Getty Images

エンジェルスが苦戦を余儀なくされた今季。そのなかで圧倒的な存在感を放った大谷のMVP獲得をプッシュされるのは必然的とはいえる。(C)Getty Images

 アメリカン・リーグのMVPを巡る議論が白熱している。

 多士済々の猛者たちが鮮烈な輝きを放った今季のMLBにあって、注目のレースで筆頭候補と見られているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のふたりだ。
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 二刀流で快進撃を続けてきた大谷は1918年にベーブ・ルースが作った「2桁本塁打・2桁勝利」にわずか1勝に迫るなど、球史に残るシーズンを送ってきた。一方のゲレーロJr.は、打率.311、47本塁打、109打点と主要部門で大谷を上回っており、22歳とは思えない打棒を披露してきた。

 全米野球記者協会が選出した30人の記者の投票によって決まる同賞。レギュラーシーズンが大詰めを迎え、その行方は全米メディアのホットなトピックと化している。そんななかで「今年のMVPはオオタニこそがふさわしい」と訴えたのは、ボストンのスポーツ専門メディア『Boston Sports Journal』のシーン・マクアダム記者だ。

 地元球団レッドソックスなどを長年追い続け、球界の酸いも甘いも知るベテラン記者は、今季のMVPレースについて「オオタニがやっていることは、文字通り歴史的なことなんだ」と論じた。
 
「我々はあらゆる場面で、『歴史的だ』という言葉を用いているが、今季の彼ほど当てはまる選手はいない。オオタニは打者として、本塁打、三塁打、OPS、長打率、総塁打数、その他にも数え切れないほどの部門でリーグトップクラスのひとりだ。それでいて、彼はチームナンバーワンと言っても過言ではないほどのピッチングも披露してきた」

 そして気になるゲレーロJr.との比較については、「彼の活躍は前例がないわけではない」とキッパリ。そして、こう続けた。

「ブルージェイズにとっても素晴らしい1年だったと言える。しかし、ゲレーロJr.ほどの活躍は驚異的だとは言えない。オオタニと比べて一世紀に一度という活躍ではなかった」

 日増しに現地メディアでの議論の熱が高まっているア・リーグのMVPは、いかなる決着を見るのか。審判の時が迫っている。

構成●THE DIGEST編集部

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