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MLB

ボンズに次ぐ大記録!37歳で首位打者となった元横浜グリエルに同僚コレアも驚嘆!「日本に行ってからも特別だった」

THE DIGEST編集部

2021.10.04

値千金のサヨナラ打で首位打者となったグリエル。年齢を感じさせないパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

値千金のサヨナラ打で首位打者となったグリエル。年齢を感じさせないパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 横浜DeNAベイスターズから“逆輸入”されて5年。キューバの至宝がついにタイトルホルダーとなった。

 現地時間4月1日に始まったメジャーリーグは10月3日、ついにシーズン最終戦を迎え、個人タイトルの獲得者も確定した。今季も各国のスーパースターがしのぎを削ったなかで、アメリカン・リーグの首位打者に輝いたのは、打率.319を打ったヒューストン・アストロズのユリ・グリエルだった。

 決意の1年で見事にタイトルを勝ち取った。打率.232、OPS.658とMLB自己ワーストの成績に終わった昨季のグリエルは、オフにトロント・ブルージェイズに所属する弟のルルデスに「負けたくない」と猛特訓を敢行。その成果は目に見える形で現れた。

 前半戦で打率.313というスタッツを残すと、相手の警戒が強まった後半戦もスランプはどこ吹く風で打率.324と安定したアベレージをマーク。シーズンの最終戦となった現地時間10月3日のオークランド・アスレティックス戦では、殊勲のサヨナラヒットを放って見せ場を創出し、あのバリー・ボンズが39歳(2004年)で輝いたのに次ぐ、史上2番目に高齢となる37歳での首位打者を確定させた。
 
 チームの地区優勝にも貢献したキューバ人スラッガーの活躍には、現地メディアも賛辞を惜しまない。ラテンアメリカ紙『El Nuevo Herald』は、「2014年に日本の横浜に行き、2016年に念願だったメジャーリーガーとなったキューバの37歳は、素晴らしい成績を収めた。史上最年長のラテン人の首位打者となり、栄光の1ページを刻んだのだ」と絶賛した。

 無論、チームメイトたちからも称賛の声が上がっている。アストロズの主砲カルロス・コレアは、MLB公式サイトで「僕らはみんなが彼のことを誇りに思っている」と語り、こう続けた。

「彼こそ僕が本当に尊敬している選手なんだ。キューバにいた時代から信じられない実力を持っていたけど、彼は日本に行き、メジャーへやってきてからもずっと特別だった。僕は素直に彼を称えたい」

 ついに球界最高峰の舞台でタイトルホルダーとなったグリエル。37歳となって意気軒昂といった様子のカリスマに衰えは見られない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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