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脅威の打率.560、OPS1.647!松井秀喜らと並ぶ快挙を果たした“切り込み隊長”に導かれたブレーブスが26年ぶりの世界一へ

THE DIGEST編集部

2021.10.24

強敵ドジャース投手陣でも太刀打ちできなかったロサリオ。その打棒がチームをワールドシリーズへ導いた。(C)Getty Images

強敵ドジャース投手陣でも太刀打ちできなかったロサリオ。その打棒がチームをワールドシリーズへ導いた。(C)Getty Images

 26年ぶりのワールドチャンピオンへ。ナショナル・リーグの古豪がついに難関を突破した。

 現地時間10月23日に行なわれたナ・リーグの優勝決定シリーズ第6戦で、アトランタ・ブレーブスは、ロサンゼルス・ドジャースに4対2で勝利。通算対戦成績を4勝2敗として、22年ぶり18回目のリーグ優勝を飾った。
【動画】22年ぶりのワールドシリーズへ! ファンが熱狂したロサリオが放った圧巻HRはこちら

 1999年のリーグ制覇以降、10度の地区優勝を飾るも、ワールドシリーズにたどり着けていなかったブレーブスが、ついにその扉を開いた。チームの勢いを牽引したのは、今夏にトレードで移籍してきたエディ・ロサリオだ。

 今回の同シリーズで12安打を放っていたロサリオは、第6戦でも打棒を遺憾なく発揮する。1対1で迎えた4回裏、2死二、三塁の好機で打席に立った30歳のプエルトリカンは、右翼ポール際へ勝ち越しの3ランをマーク。結局、このシリーズ3本目となる一発が試合を決めたのだった。
 
 試合後、堂々とMVPに選ばれたロサリオ。あらためて数字を見ると彼の快進撃がいかに凄まじいかがうかがえる。ちなみにリーグ優勝決定戦での14安打は、アルバート・プーホルス(2004年)、松井秀喜(2004年)、ケビン・ユーキリス(2007年)、マルコ・スクータロ(2012年)と並ぶ史上5人目の快挙だ。

打率.560(25打数14安打)
1二塁打
1三塁打
3本塁打
9打点
出塁率.607
長打率1.040
OPS1.647

 文字通り獅子奮迅の活躍を見せたロサリオは試合後に「俺は自分自身の努力を誇りに思う。これ(MVP)はその成果だ」と自信たっぷりに語った。

「俺はこの舞台にきて、自分が何者なのかを示し、持てる才能を見せつけて、自分がどんな野球選手であるかを人々に証明したかったんだ」

 30歳の切り込み隊長に引っ張られ、昨年の世界チャンピオンを撃破したブレーブス。22年ぶりのワールドシリーズでは、強敵ヒューストン・アストロズと対戦するが、90年代に迎えた黄金期を彷彿とさせる彼らの勢いは、そうそう止まりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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