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MLB

“歴史を塗り替えた”のに7位!? 大谷翔平と本塁打王を争ったペレスに対するMVP票が物議! 「不自然」と異論が噴出

THE DIGEST編集部

2021.11.21

キャリアイヤーと呼べる圧巻のシーズンを送ったペレス。彼の記者陣からの評価が物議を醸している。(C)Getty Images

キャリアイヤーと呼べる圧巻のシーズンを送ったペレス。彼の記者陣からの評価が物議を醸している。(C)Getty Images

 今季のMLBで快進撃を続けてきた偉才は、最高の栄誉を手にした。現地時間11月18日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、全米野球記者協会の投票で選ばれるアメリカン・リーグMVPを初受賞したのだ。
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 文句なしの受賞だった。ファイナリストとなったブラディミール・ゲレーロJr.とマーカス・セミエン(ともにトロント・ブルージェイズ)も有力候補だったが、大谷は全会一致の満票で選出。MLB史上19人目の快挙を達成した。

 受賞後には「選手としては、ここからピークを迎える5~7年が勝負」と語り来季に期待を抱かせた大谷。そんな27歳のサムライに各国メディアが沸き立つなかで、今回のMVP投票が一部で物議を醸している。全体7位となったサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)への評価だ。

 ペレスも大谷と同様に歴史的なシーズンを送った。今季は打率こそ.273ながら、48本塁打を放ち、ジョニー・ベンチが1970年に残した捕手としてのMLB史上最多記録を更新していたのだ。

 打撃・走塁・守備・投球を得点価値というスケールに落とし込む指標「WAR」が、『Baseball Reference』でメジャー29位の5.3と低評価であったペレスは、守備面での課題が足を引っ張って、ポイントを稼げなかった感が否めない。
 
 しかし、打点王にも輝きア・リーグ二冠王としても球史に名を刻んだ31歳の総得票数が、ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ/133点)に次ぐ103という結果は、いささか厳しいとも言える。

 この票数について米メディアでも異論が噴出している。ラテン系選手の情報を発信する野球専門メディア『Al Bat』は、「捕手として偉大な功績を残し、本塁打と打点でリーグトップに君臨したペレスが103ポイントしかもらえないなんて」と嘆いた。

「ショウヘイ・オオタニの存在を考えれば、ペレスがMVPを取れないのは理解できる。しかし、7位なのは不自然であり、ある意味でサプライズだ。これはロイヤルズのベネズエラ人スラッガーの功績をないがしろにする結果ではないだろうか」

 とりわけ打撃でキャリアイヤーと呼べる圧倒的な数字を叩き出したペレス。それだけに今回のMVPの結果を惜しむ声はしばらく止みそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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