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「日本人投手が通用することを証明した」松坂大輔がメジャーで残した功績を米メディアが称賛!

THE DIGEST編集部

2021.12.08

日米の球界で存在感を示した松坂。引退式ではイチロー氏のサプライズ登場に涙した。写真:徳原隆元

日米の球界で存在感を示した松坂。引退式ではイチロー氏のサプライズ登場に涙した。写真:徳原隆元

 23年間のプロ生活を終え、今季限りで現役引退を決意した松坂大輔の引退セレモニーが、12月4日に行なわれた。会場に集まったファンに向け「最後は普通に投げられなくなるまで、野球を続けてくることができて、本当に幸せでした」と最後のあいさつを終えると、会場にはシアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏からのビデオメッセージが流れ、その後本人がサプライズで登場し、松坂に花束を手渡した。驚きと感動でいっぱいの松坂は、涙を抑えることができなかった。

 イチロー氏と松坂は、日本のプロ野球とメジャーリーグの両方で対戦している。また、2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシックで優勝した日本代表チームのチームメイトでもある。

 2人の初対決は松坂が「自信が確信に変わりました」と名言を生み出した1999年5月6日、西武ドームでのオリックス戦。当時18歳で西武ライオンズのルーキーだった松坂はその試合でオリックスのイチロー氏を3打席連続三振に打ち取った。一方、同年7月の再戦ではイチロー氏に通算100号弾を浴びるなど数々の名勝負でファンを沸かせてくれた。
 
 松坂は、1999年から2006年まで西武でプレーし、2007年にポスティングシステムを利用し、ボストン・レッドソックに移籍。レッドソックスでのルーキーイヤーの2007年にワールドシリーズを制覇し、2008年は東京ドームでの開幕戦での先発を任された。2013年にニューヨーク・メッツで2シーズンを過ごすまでレッドソックスでプレーし、2015年に帰国してからは、福岡ソフトバンクホークスや中日ドラゴンズでも投げている。メジャー8年間で通算56勝、日米通算170勝を挙げるキャリアを残した。

 米スポーツメディア『SBNATION』は「ダイスケの引退、イチローのサプライズ」というタイトルでメジャーリーグに功績を残した2人を称賛する記事を掲載している。

 この記事で松坂に対し、「日本人投手のパイオニアとして、また日本のプロ野球で活躍した投手が、アメリカでも活躍できることを証明したマツザカの功績は、今後も高く評価されることだろう」と述べている。

 日米の野球を席巻し、圧倒的な存在感を残した松坂とイチロー氏、ユニフォームを脱いでも、海を超えて感動を与え続けてきた2人のプレーは、今も日米の野球ファンの心に残り続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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