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【2021大谷翔平の軌跡:6月】6日間で6発&1勝を稼いだ驚愕の1週間。“ルースが建てた家”でも強烈な印象<SLUGGER>

斎藤庸裕

2021.12.28

“ルースが建てた家”と呼ばれるヤンキー・スタジアムでも圧倒的な打棒でファンのどよめきを誘った。(C)Getty Images

“ルースが建てた家”と呼ばれるヤンキー・スタジアムでも圧倒的な打棒でファンのどよめきを誘った。(C)Getty Images

 すさまじい1ヵ月となった。まずは6月8日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で特大の一撃で狼煙を上げた。左腕クリス・ブービッチのチェンジアップを捉え、右中間へ完璧な一発を放り込んだ。飛距離は470フィート (約143メートル)とメジャー4年間で最も遠くに飛ばした。ただ、周囲の度肝を抜くすさまじい本塁打も、序章にすぎなかった。

 第3週では、二刀流がエンジン全開となる。

 15日のアスレティックス戦で18号本塁打を放つと、16日は2戦連発の19号。これまではデータ上で分が悪いとされてきた左腕から、2試合連続の1発で勢いを加速させた。コロナ禍の制限が外れ、観客動員が100%となった17日のタイガース戦は、投手として3勝目を挙げた。6回5安打1失点。現役で唯一、三冠王の強打者ミゲル・カブレラを抑え、投手でもトップレベルの力を示した。

 驚異的な1週間はまだ続いた。日本人で初めてのホームランダービーに出場を表明した18日、試合ではタイガースを相手に2発。右へ、左へ、メジャーでも屈指の長打力を披露した。19日は2戦連発となる22号ソロを放ち、20日には自己最多となるシーズン23号本塁打を3戦連発で決めた。
 
 この週の活躍をまとめると、こうだ。

 15日 アスレティックス戦 18号
 16日 アスレティックス戦 19号
 17日 タイガース戦 投手で3勝目
 18日 タイガース戦 20号&21号
 19日 タイガース戦 22号
 20日 タイガース戦 23号

 打っては15日からの6試合で6発。投げては6回1失点の好投で勝ち星も挙げた。本塁打→本塁打→3勝目→2本塁打→本塁打→本塁打。20日の23号で、早くも自己ベストを更新した。かつてないほど投打のフル回転で活躍した驚愕の1週間となった。

 締めくくりは伝統球団ヤンキースを相手にしたパフォーマンスだった。28日、3年ぶりのヤンキー・スタジアムでの一戦、第1打席でいきなり右翼へ26号本塁打を放った。新旧で場所は異なるが、かつて二刀流の元祖ベーブ・ルースがプレーし、“ルースの家”とも呼ばれた聖地で暴れた。4連戦の2戦目は、2打席連続アーチで自身4度目の3戦連発をマークした。
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