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プロ野球

【どこよりも早い2022ドラフト候補ランキング:21~30位】遅咲き社会人左腕に加え北海道、北信越の注目高校生投手も登場<SLUGGER>

西尾典文

2022.01.03

長谷部(左)は大学から社会人に進んで大きく成長した。長身右腕・茨木(右)はポテンシャルの高さが魅力だ。写真:西尾典文

長谷部(左)は大学から社会人に進んで大きく成長した。長身右腕・茨木(右)はポテンシャルの高さが魅力だ。写真:西尾典文

 2021年のドラフト会議からまだ2か月も経っていないが、アマチュア球界はすでに22年のドラフトへ向け動き出している。昨年秋以降で急成長を遂げた選手も少なくない。昨年は現地で400試合以上アマチュア野球を取材したスポーツライターの西尾典文氏が、現時点での22年ドラフト候補ランキングを選定した。今回は21~30位だ。

▼21位:長谷部銀次[投手・トヨタ自動車]
(はせべ・ぎんじ/左投左打/中京大中京高→慶応大)


 社会人で開花しつつある遅咲きの本格派サウスポー。慶応大では故障でわずかな登板に終わったが、素材の良さが評価されてトヨタ自動車に進み、昨年はリリーフで経験を積んだ。肩の可動域が広く、豪快な腕の振りから繰り出す140キロ台後半のストレートは威力十分。都市対抗でもチームは初戦で敗れたが、リリーフで好投を見せてアピールした。

タイプ診断:遅咲き、本格派サウスポー

▼22位:荘司康誠[投手・立教大]
(しょうじ・こうせい/右投右打/新潟明訓高)

 東京六大学でも屈指のスケールを誇る大型本格派右腕。下級生の頃は怪我に苦しみ、リーグ戦デビューは3年春にずれ込んだが、いきなり150キロを超えるスピードをマークして観衆を沸かせた。リーグ戦未勝利と実績は乏しいものの、フォームに悪い癖がなく制球力もあるだけに、春には大ブレイクに期待したい。

タイプ診断:スケール大

▼23位:片山皓心[投手・Honda]
(かたやま・ひろみ/左投左打/日立一高→桐蔭横浜大)


 抜群の安定感が光る社会人を代表するサウスポー。高校時代は無名だったが、大学で急成長を遂げて4年秋は横浜市長杯の3試合を一人で投げ抜き、チームを優勝に導いた。Hondaでも1年目からエースとなり、フル回転の活躍を見せている。都市対抗では長いシーズンの疲れからか本来の出来とは程遠い内容だっただけに、春は完全復活を期待したい。

タイプ診断:制球力◎、先発タイプ

▼24位:仲地礼亜[投手・沖縄大]
(なかち・れいあ/右投右打/嘉手納高)


 昨年の大学選手権ですい星のように現れた地方リーグの本格派右腕。初戦で名城大に0対1で敗れたものの、最速149キロをマークしたストレートを武器に自責点0と見事な投球を見せた。まだ細身だが欠点のないフォームで素質の良さは抜群。今年も再び大舞台で快投を見せれば、高い順位でのプロ入りも見えてくるだろう。

タイプ診断:赤丸急上昇

▼25位:高坂綾[投手・千葉経済大]
(たかさか・りょう/右投右打/流経大柏高)


 千葉リーグで秋に急浮上してきた本格派右腕。高校時代から県内では評判の存在だったが、大学でも順調に成長を遂げている。140キロ台後半をマークするストレートだけでなく、スライダー、カットボールなど変化球の質も高い。昨年秋はチームを初の横浜市長杯出場に導き、初戦でサヨナラ負けを喫したものの10.1回を自責点2と好投した。
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