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プロ野球

セ・リーグ6球団から“新人王候補”を選ぶなら?中日は大卒スラッガー鵜飼、巨人は開幕一軍入りの剛腕・大勢に期待!<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.03.16

打撃に定評のある中日のドラフト2位・鵜飼。このほかにも今季のセ・リーグは期待のルーキーが勢ぞろいだ。写真:滝川敏之

打撃に定評のある中日のドラフト2位・鵜飼。このほかにも今季のセ・リーグは期待のルーキーが勢ぞろいだ。写真:滝川敏之

 3月25日のプロ野球開幕に向け、オープン戦ではルーキーたちのアピールが続いている。ここでは、セ・リーグ6球団それぞれの新人王候補たちにスポットを当ててみよう。

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▼ヤクルト
内山壮真(捕手)

 昨季、20年ぶりの日本一に輝いたヤクルトでは高卒2年目の捕手・内山を挙げておきたい。キャンプ中の対外試合では5試合に出場し、2月20日ロッテ戦での3安打を含む15打数7安打(打率.467)の活躍で、高津臣吾監督からキャンプMVPに選ばれた。逆方向にも長打が打てる柔らかさを持ち、通算2133安打を記録した球団OB・宮本慎也氏から「バットヘッドの効かせ方が上手い」と絶賛されている。3月12日のソフトバンク戦では、東浜巨から2打席連続のタイムリーで3打点を挙げた。

 日本シリーズMVPにも輝いた中村悠平という大きな壁があり、レギュラー獲りは容易ではないが、打てる捕手の存在はチームにとって大きなアドバンテージになる。現実的に新人王は難しいとしても、飛躍のきっかけを作ってほしい。
 
▼阪神
桐敷拓馬(投手)

 昨季は佐藤輝明や中野拓夢、伊藤将司と話題のルーキーが盛りだくさんだった阪神では、今年も注目の新人が登場。ドラフト3位ルーキーの桐敷拓馬(新潟医療福祉大)がキャンプ中からアピールを続け、矢野輝弘監督を喜ばせている。

 がっしりした下半身からしっかり踏み出す安定感のあるフォームで、左打者の内角に強い真っすぐを投げ込めるのが強み。3月6日の楽天戦では、ガンケルの代役で急遽先発して4回無失点と堂々の甲子園デビューを飾った。

 13日の二軍教育リーグ中日戦では5回12安打7失点と炎上して一時は落ち込んだものの、翌日にはサバサバした様子で井上一樹ヘッドコーチからは切り替えの早さを称賛された。メンタル管理も新人離れしているだけに期待が持てそうだ。

▼巨人
大勢(投手)

 イチオシはリリーフとして開幕一軍入りが濃厚なドラフト1位ルーキーの大勢だ。3月6日の日本ハム戦では150キロ台後半を連発し、自己最速158キロをマーク。今川優馬には3球続けてスライダーを投じて三振に打ち取るなど圧巻の投球を見せ、球団OBの村田真一は「とんでもないルーキーが出てきた。今すぐ抑えもできる」と舌を巻いた。背番号15は1962年の城之内邦雄、そして11年の澤村拓一(現レッドソックス)と、これまでに2人の新人王がつけたゲンのいい番号でもある。

 大勢以外では、ドラフト2位の赤星優志がオープン戦で計6回1失点、20年ドラフト2位の山崎伊織も計3イニング無失点、4三振を奪うなど好投中。先発・ブルペンともにもう一段階の底上げが欲しい巨人投手陣にあって、ルーキーたちの活躍がV奪回の起爆剤となるかもしれない。
 
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