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プロ野球

【ポジション別ランキング:救援投手】連続無失点記録の平良、新人王・栗林、キューバの至宝モイネロ。剛腕ぞろいで1位に輝いたのは?<SLUGGER>

藤原彬

2022.04.23

上位陣は平良(左)のようなクローザーが埋め尽くしたが、セットアッパーでは一人モイネロ(右)がランクインを果たした。写真:徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

上位陣は平良(左)のようなクローザーが埋め尽くしたが、セットアッパーでは一人モイネロ(右)がランクインを果たした。写真:徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 今、それぞれのポジションで最強選手は一体誰なのか?  昨季の活躍やこれまでの実績などを基にトップ5までランク付けした。今回はリリーフ投手編だ。

▼1位 平良海馬(西武)
2021年成績:62登板 3勝4敗20セーブ 21ホールド 60.0回 70奪三振 防御率0.90

▼2位 栗林良吏(広島)
2021年成績:53登板 0勝1敗37セーブ 52.1回 81奪三振 防御率0.86

▼3位 R.マルティネス(中日)
2021年成績:49登板 1勝4敗23セーブ 48.0回 59奪三振 防御率2.06

▼4位 松井裕樹(楽天)
2021年成績:43登板 0勝2敗24セーブ 43.0回 59奪三振 防御率0.63

▼5位 モイネロ(ソフトバンク)
2021年成績:33登板 1勝0敗14ホールド 31.1回 42奪三振 防御率1.15

 近年は投手の平均球速上昇に伴い、奪三振のペースが増加している。その傾向を象徴するように、高い割合で空振りを奪って打者を圧倒する剛腕リリーバーたちが名を連ねた。

 昨季の平良は、開幕から歴代最長の39試合連続無失点を記録して注目を集めた。当初はセットアッパーだったが、増田達至の不調に伴って5月頭からクローザーへ移り、史上2人目の20ホールド&20セーブも達成した。

 160キロ近い速球で打者をねじ伏せたかと思えば、スライダーやチェンジアップで意表をついて見逃し三振に仕留めるなど、硬軟織り交ぜる投球の攻略は至難で、被弾はゼロ。後はタイトルさえ手にすれば「現役最強リリーバー」の名に一層の箔が付くだろう。増田達至がクローザーに復帰した今季は、再びセットアッパーとして剛腕を振るい続けている。

 2位の栗林も、昨季の活躍で球史に名を刻んだ。プロ入り直後から鯉の守護神、失敗なしで積み重ねた37セーブは新人歴代最多タイ。必殺のフォークを武器に高い奪三振率(13.93)を記録した。53登板のうち僅か4試合しか失点を許さず、防御率0点台と圧巻の投球内容で豊作だったセ・リーグ新人王レースも制した。

 与四球率4.82は要改善で、今季も4月2日の中日戦で延長12回に四球が絡みプロ初のセーブ失敗を喫した。ランキングトップの座も狙えるかどうかは、制球力がカギを握りそうだ。

 マルティネスはチームの低迷でセーブが伸び悩んだが、支配力では上位の2人に引けを取らない。長身から投げ込む最速161キロの速球とスプリットは角度があり、バットに当てられてもゴロになる確率が高い。

 過去3年はいずれも被弾は2本以下。それでいて四球も少ないなど投球全体のクオリティーも高い。ただ、ランクアップには労働量をもう少し増やす必要がありそうだ。まだ25歳でオフにはメジャー流出も懸念されたが、3年契約を結んで残留を決めた。
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