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MLB

菊池雄星は3年42億円でブルージェイズへ! 地元紙は「耐久性ある先発5番手として素晴らしい」と“リーズナブル”契約も評価

THE DIGEST編集部

2022.03.13

マリナーズからFAになることを選んだ菊池は、3年3600万ドルの好待遇でブルージェイズ入りを決めた。(C)Getty Images

マリナーズからFAになることを選んだ菊池は、3年3600万ドルの好待遇でブルージェイズ入りを決めた。(C)Getty Images

 現地時間3月10日、99日間続いたMLBのロックアウトがようやく終わりを告げ、4月7日の開幕へ向けて移籍市場が一気に動き始めた。そして3月13日、“自ら”FAになることを選択した菊池雄星が、トロント・ブルージェイズと3年3600万ドル(約42億円)で契約を結んだことが発表された。今季年俸は1300万ドルで、23年と24年が1000万ドルになるとのこと。

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 昨シーズンの前半戦、菊池はシアトル・マリナーズのエース格に台頭した。16先発して6勝4敗、防御率3.48、被打率.205の好成績で初のオールスターにも選出された。ところが、不正投球ルール規制を前後して成績は下降。後半戦は1勝5敗、防御率5.98と一転して不振に陥り、し烈なプレーオフ争いを演じていた最終盤はローテーションを外される屈辱も味わった。

 マリナーズは今後4年間の球団オプションを行使せず、菊池は1年1300万ドルで残留する選択肢があった中、現地メディアが「サプライズ」と驚いた選手オプションを拒否してFA市場に乗り込んだのだ。メジャー通算防御率4.97と平凡な成績ながらも、菊池を巡ってはブルージェイズの他にニューヨーク・メッツやシカゴ・カブスなど複数球団が獲得を打診したほどの人気銘柄だったわけだが、その中でカナダの球団と契約を結んだというわけだ。
 
 果たして、今回の契約を現地メディアはどう評しているのだろうか。地元紙『Tront Star』のマイク・ウィルナー記者は「ポテンシャルを持った耐久性のある先発5番手として、この投資はとてつもなく素晴らしい」と評価。球宴選出された昨年を含めて結果はいまひとつで、ハードヒット率も苦しい数字が並んでいるが、投げているボールは年々球威が増していることに加えて、大きな故障がないことを好材料に挙げている。

 さらに、ブルージェイズはサイ・ヤング賞左腕のロビー・レイ、14勝のスティーブン・マッツを流出しながらも、昨季球宴選出のケビン・ゴーズマンを獲得したことで先発の層は厚くなっていることにも言及。菊池の立ち位置はゴーズマン、ホゼ・べリオス、リュ・ヒョンジン、アレク・マノーアに次ぐ先発5番手と予想され、この契約を考えれば「リーズナブル」とも評している。

 ロックアウト早々に新天地が決まった菊池。心機一転、彼はブルージェイズで躍動できるだろうか。最初の評価は先発5番手かもしれないが、最終的にトップ・ローテーションにはることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部


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