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復活を期す菊池雄星に米メディア記者が多用を勧める球種とは?「コーチが使う自信を与えられれば」

THE DIGEST編集部

2022.04.06

オープン戦では安定したピッチングを見せている菊池。公式戦での躍動に期待したい。(C) Getty Images

オープン戦では安定したピッチングを見せている菊池。公式戦での躍動に期待したい。(C) Getty Images

 3月後半から始まったメジャーリーグのオープン戦も、残り1、2試合となり、数日後に迫った開幕を待つばかりとなっている。

 広島カープから鳴り物入りでシカゴ・カブスに入団した鈴木誠也の新天地での活躍がメディアで注目されているが、シアトル・マリナーズからトロント・ブルージェイズに移籍した菊池雄星も今季新たな道を切り拓いた一人だ。

 年棒1300万ドルと残留が確約されている選手オプションを投げ捨て、競争の激しいFA市場に自ら乗り込み、ロックアウトが解除して数日経たないうちにブルージェイズと契約した。

 菊池のブルージェイズへの加入は、彼と同じ左投手で昨季14勝を挙げたスティーブン・マッツがシーズン終了するや否や、セントルイス・カージナルスへ移籍したため、マッツに代わる左の一角としての入団とも言える。

 
 菊池は昨季、157回を投げて7勝9敗、163奪三振、防御率4.41の成績でシーズンを終了した。前半戦は開幕から順調に勝ち星を積み上げ、7月までに6勝を挙げるなど過去最高の成績を残し、夏には球宴に初選出されるほどの活躍を見せている。しかし、シーズン後半は大きく失速し、先発ローテーションを外れる残念な結果となった。

 米メディア『FanSided』のブレント・カーディ記者は、昨年の前半戦での菊池の成功はチェンジアップを多用したためだと言及している。また、「ブルージェイズのピッチングコーチが菊池にチェンジアップを使う自信を与えることができれば、2021年の前半から球宴までの形を保つことができるかもしれない」との見解を示した。

 菊池はストレート、スライダー、カットボール、チェンジアップの4つの球種を持っているが、昨季の投球はストレートが35.6%、カットボールが35%で、チェンジアップは10.5%となっている。やはり最大の武器となるのは最速159キロのストレートで、メジャーリーグの先発サウスポーの中でもトップを争うレベルの平均球速を誇る。4月1日(現地時間)に行なわれたビッツバーグ・パイレーツとのオープン戦でも、菊池は筒香から95マイル(約153キロ)の速球で三振を奪っている。

 果たして菊池は新天地で、どんな球種で勝負に挑むのだろうか。先発の5番手として開幕を迎え、4月12日の敵地ヤンキース戦でマウンドに立つ予定となっている菊池から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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