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「これが野球か?」完全試合の真っ只中での降板。ドジャースのカーショウ交代にMLBレジェンドは憤慨「邪魔しないでくれ」

THE DIGEST編集部

2022.04.14

完全試合の途中で降板を余儀なくされたカーショウ。80球での降板にドジャースのエースは何を想うのか?(C)Getty Images

完全試合の途中で降板を余儀なくされたカーショウ。80球での降板にドジャースのエースは何を想うのか?(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースのベテラン左腕が圧巻の投球を披露した。

 現地時間4月13日に敵地で行なわれたミネソタ・ツインズ戦で、今季初先発を果たしたクレイトン・カーショウは、7回を投げて被安打ゼロ、四死球ゼロ、13奪三振のパーフェクトピッチを見せつけたのだ。

 惜しくも途中降板で完全試合の達成とはいかなったが、貫禄の投球内容を見せつけたのである。しかし、7対0でドジャースが制した試合後に話題となったのは、やはりカーショウの降板の是非だった。

 7回を投げ切った時点で彼の球数は80。100球未満での完封も狙えるペースだっただけに、ファンからすれば、偉業に水を差したベンチの采配には不満の声も噴出。かつてニューヨーク・ヤンキースで活躍したレジェンドのレジー・ジャクソン氏も異論を漏らした一人で、自身のツイッターに隠し切れない本音を明かした。

「クレイトン・カーショウは80球で完全試合の途中だった。でも、彼は降板させられた。いったいなんてことだ! 間違いなく当代でもベストと言える試合で、ドジャースは7対0で勝っている。それなのに彼はつまみ出されたんだ。これが野球だってのか。一度もやったことがないようなやつは邪魔しないでくれ」

 無論、ドジャース側は明確な意図があって降板させている。というのも、昨オフに左肘の屈筋腱の治療をしていた34歳はこれが今季初登板だったために、同箇所への負担を最低限のものにしなければならなかったのだ。

 当然、チームの判断には、本人も十分な理解を示している。試合後の会見で「もちろんああいう場面で降りるのはつらいよ」と前置きしたうえで、「でも、僕らは勝つためにここにいるんだ」と断言した。

「正しい選択だったと思う。そして、何よりも責めるべきなのは(大リーグ労使交渉に伴う)ロックアウトであり、(左肘痛の影響で)オフに3か月もボールを握らなかった自分だ」

 ここから続く世界一への道を見据え、エースの偉業よりもチームとしての決定を優先したドジャース。その決断はしばらく物議を醸すかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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