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「ハードコンタクトのオンパレードだった」菊池雄星のデビュー戦早期降板に現地メディアも困惑「想定しているものではなかった」

THE DIGEST編集部

2022.04.14

新天地でのデビュー戦は黒星となった菊池。次回の登板に期待したい。(C) Getty Images

新天地でのデビュー戦は黒星となった菊池。次回の登板に期待したい。(C) Getty Images

 新天地でのシーズン初マウンドは、悔いの残る内容となってしまった。

 トロント・ブルージェイズの菊池雄星は12日(日本時間13日)、ニューヨーク・ヤンキース戦で先発し、移籍後の公式戦初登板を果たすも、3回1/3、3失点でマウンドを降り、チームも0-3で敗れ、ほろ苦いデビューとなった。

 ピッチングは終始、好調時とは程遠い内容だった。先頭のジョシュ・ドナルドソンにはファウルで粘られた後、四球で歩かせ、いきなりランナーを背負う。2番、アーロン・ジャッジには甘く入ったカットボールを捕らえられるも、打球はレフトフェンス際で味方の攻守に助けられ、辛くも最初のアウトを奪った。続くアンソニー・リゾにはライトフェンス直撃の2ベースを浴び、本塁を狙ったランナーは中継プレーで刺し、失点は防いだものの、ホームラン性の当たりが続く不安な立ち上がりとなった。

 そして2回以降も制球が定まらない。DJ・ラメーヒューには2-2からの5球目を痛打され、センターオーバーの2ベースを許すと、1死後、アーロン・ヒッグスには2ボールから外のスライダーをライトスタンドへ運ばれ初失点。ボールが先行し、自らカウントを悪くした後、ストライクを取りに行った変化球を狙われた格好だ。
 
 4回にも連打で1点を失い、この日2つ目の四球でランナーを出したところで交代を告げられている。はっきりとしたボール球が目立ち、投じた球数は80球を超えるなど、スターターとしてチームを勢いづかせる投球とはならなかった。

 この菊池の投球は、もちろん地元メディアでも報じられ、カナダのスポーツ専門チャンネル『Sportsnet』では日本人サウスポーのデビュー戦を、本人のコメントなども交え伝えている。

 同メディアは「最初は、ハードコンタクトのオンパレードだった」と初回から長打性の当たりが続いた展開をそう表現しており、さらに「キクチは主にスライダーを投げていたが、あまりにも頻繁にプレートの上に落ち、フライボールとの接触を生んでいた」と、制球の甘さも指摘した。

その上で「火曜日のパフォーマンスは、明らかにチームが最終的に想定しているものではなかった」と、この日のピッチングを振り返っている。

記事では「次回からは積極的に速球でも攻めていきたい」と、菊池のコメントも掲載。その言葉通り、次の登板では、本来の力強いピッチングが見られることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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