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“大谷翔平ルール”は学生にも影響か!? MLBの顔となった二刀流戦士を専門メディアが解説「オプションが増えた」

THE DIGEST編集部

2022.04.15

昨シーズンMVPに輝いた大谷は、今季序盤は苦しい戦いを強いられている。(C)Getty Images

昨シーズンMVPに輝いた大谷は、今季序盤は苦しい戦いを強いられている。(C)Getty Images

 現地時間4月14日、敵地で開催されたテキサス・レンジャース戦で今季2度目の登板を果たしたロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平。「1番・DH兼投手」のリアル二刀流で先発した右腕だが、投手としては6失点で4回途中降板。打っても4打数1安打と投打でうまくかみ合わなかった。

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 惜しくも今回は目に見える結果には結びつかなかった。しかし、米野球専門メディア『SB Nation』は、そんな二刀流戦士を巡る考え方を分析。試合前に専門ポッドキャスト番組『Locked on Angels』のホストを務めるジョン・フリッシュ氏への直撃取材で球界で異彩を放つ男の凄みをあらためて強調した。

 まず、「“オオタニルール”によって二刀流選手が増えるのか、それともオオタニはMLBで一生に一度の選手なのか、どちらだと思われますか」という問いに、「ショウヘイのような選手はもう出てこないかもしれませんね。彼は本当にユニコーンだ」とジョン氏は称えたうえで、こう回答した。

「オオタニルールができて、それが選手のオプションが増えたことで、これからもっと高校生や大学生がショウヘイのようなことをしたいと思うようになる。MLBの監督もこの先、このルールを活用したいと思うようになるはず。これから先、二刀流選手の話題がたくさん出てくることでしょう」

 通称“大谷ルール”とは投手でスタメンに名を連ねた選手が、降板後にはDHとして試合出場を続けられるというものだ。

 この新ルールの制定により、今季にエンジェルスへ移籍したマイケル・ローレンゼンのように二刀流での出場に意欲を燃やしている選手はいるが、正式に二刀流として登録されるには、「投手としてメジャーで20イニング以上、野手として20試合以上先発出場(1試合3打席以上)」をしなければならず、依然としてハードルは高い。

 しかし、だ。大谷ルールの適用によって、メジャーリーグがきちんと二刀流を増やしていく方向性を示しているのは間違いない。そのため、今後は大谷のようなスタイルを目指す選手が増え続ける可能性はある。

 他にも「マイク・トラウトはまだ野球の顔だと思いますか? それとも二刀流のショウヘイが野球の顔になる可能性はありますか」との質問に対してジョン氏は、「トラウトの多くの人から尊敬される存在や打席内での賞賛は抜きん出ている」と語ったうえで、大谷が球界やスポーツ界全体に与えた影響の大きさについて語り、「今はショウヘイの時代だと思うよ」と述べた。

 開幕から7試合を終え、ここまで防御率7.56、打率1.72と成績はあまり振るわず、スランプとも言われている大谷。だが、昨季にワールドワイドなインパクト残した力からすれば、すぐにキャッチアップし、また球界を興奮に包んでくれることだろう。これからの活躍に期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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