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MLB

“シャーザー超え”の奪三振ショー! 二刀流の真価を発揮した大谷翔平にマッドンも脱帽「誰もあんなことできない」

THE DIGEST編集部

2022.04.21

力みなく、圧巻の投球を披露した大谷。打っても3出塁とチームの勝利に大きく貢献した。(C)Getty Images

力みなく、圧巻の投球を披露した大谷。打っても3出塁とチームの勝利に大きく貢献した。(C)Getty Images

 記録づくめの1勝目となった。

 現地時間4月20日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「1番・DH兼投手」で先発出場。打っては4打数2安打、2打点、1四球。投げては6回(81球)、被安打1、12奪三振、与四球1、無失点と好投。待望の今季初勝利を手にした。
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 今季3度目の登板となったこの日はピッチングが冴えた。初回に6点の援護をもらった大谷は、5回までひとりの走者も許さないパーフェクトピッチを披露。6回1死からジェイソン・カストロに初ヒットを許し、大偉業の達成はできなかったが、キャリアハイの1試合12奪三振で、強打のアストロズ打線を一切寄せ付けなかった。

 6回を投げ切って降板するまでに“伝家の宝刀”スプリットを決め球に三振の山を築いた大谷。ちなみに5回11三振を奪うまでに要した球数は60球だったのだが、これは昨年8月のコービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブリュワーズ、54球)に次ぐMLB史上2番目に少ないもので、2016年5月のマックス・シャーザー(現ニューヨーク・メッツ、64球)や21年6月クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース、66球)らを凌ぐ記録になった。

 また、大谷は投手として被安打1、12奪三振を記録しながら、打者として3回以上出塁したのだが、こちらはMLB史上初の記録となっている。

 まさに唯一無二の二刀流としての真価を発揮した27歳のサムライには、エンジェルスを率いるジョー・マッドンも脱帽する。試合後の会見で「完全試合を続けていたら投げさせていたと思う。私は選手の偉大さを邪魔することは決してしたくない」と明かした指揮官は、次のように激賞した。

「彼の投球は並外れていたし、簡単に形容することすらできない。何かが憑依していたようだったね。彼に関しては私が見た中で今日がベストだ。ショウヘイの投球のなかで最高の瞬間だった。ボールもそうだし、集中力や熱量もこれ以上ないレベルだった。あれ以上は不可能だ。打撃についても忘れちゃならないね。3出塁か。誰もあんなことはできない」

 百戦錬磨の指揮官でさえも、目を丸くして絶賛した大谷の快投。球界屈指の天才プレーヤーのギアが一気に入ってきた。

構成●THE DIGEST編集部

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