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プロ野球

伊藤大海も“土下座ポーズ”で注意! 球審が佐々木朗希に詰め寄って話題となったシーンはどう捉えるべきか?

THE DIGEST編集部

2022.04.25

オリックス戦で佐々木が見せた振る舞いは、小さくない物議を醸した。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

オリックス戦で佐々木が見せた振る舞いは、小さくない物議を醸した。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 球場が騒然とした。4月24日に京セラドーム大阪で行なわれたオリックス・バッファローズと千葉ロッテマリーンズの一戦での一幕である。
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 2回2死一塁の場面で、ロッテの先発投手だった佐々木朗希が、相手バッターの安達了一に2ストライクから投じた3球目は外角低目へズバッと決まったかに思われたが、渾身の158キロの直球はボールと判定された。

 直後に一塁走者の杉本裕太郎に盗塁も決められた。すると、佐々木は二塁から本塁方向をくるりと向き直って前に歩いた後、やや不満げな表情を浮かべた。これを見た瞬間、白井球審が険しい顔つきでマウンドに出向いた。

 鋭い眼光で佐々木に何か言い放つ白井球審。これに焦ったような表情を見せた捕手の松川虎生は二人を制止するようにして間に入って事態を収拾。さらにロッテの井口資仁監督も球審のもとに歩み寄って、試合は再開となったが、球場はざわついた。

 白井球審の振る舞いはネットでも話題となり、Twitterではトレンド入りもした。もっとも、ルール上は佐々木に原因があるとも言える。公認野球規則の8.02審判員の裁定(a)には、「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」と記してある。

 さらに同規則には、「もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる」とも書かれている。

 つまり、何かをつぶやいて本塁方向へ歩いてしまった佐々木は、警告の対象となる可能性もあったのだ。事実、今月16日に行なわれたロッテ対日本ハムファイターズの一戦でも、日本ハムの伊藤大海が際どいボール判定にマウンドを降りて“土下座ポーズ”をした際に、同様に注意を受けていた。

 試合後に井口監督が「まあ、球審はもっと冷静にやらなくちゃいけないと思う」と話したこともあり、ネット上では、威圧的に見えた白井球審の態度がクローズアップされた。一方で、球審の態度が威圧的だったかどうかはさておき、佐々木にも注意を受けるだけの理由があったことも、たしかだったと言える一幕だった。

構成●THE DIGEST編集部

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