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MLB

1年目から主力としてシビアに評価される日本人野手たち。「メジャー挑戦」ではなく「メジャー移籍」と呼ぶべきでは<SLUGGER>

ナガオ勝司

2022.04.27

鈴木誠也と同じく、鳴り物入りでカブスに入団した福留。成績は決して悪くなかったが、大型契約の重圧に晒され続けた。(C)Getty Images

鈴木誠也と同じく、鳴り物入りでカブスに入団した福留。成績は決して悪くなかったが、大型契約の重圧に晒され続けた。(C)Getty Images

 イチローが2001年のルーキー・イヤーにア・リーグ新人王とMVPをW受賞して以来、メジャーリーグにやって来た日本人野手たちは、米国のメディアやファンから常に期待されてきた。

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 メジャーでは「新人」であるにもかかわらず、彼らはラインアップに毎日その名前が書き込まれるべき存在=「主力選手」として期待され、それぞれの役割を果たしてきた。

 過去には中島裕之(現巨人)や西岡剛のように、マイナーで米国でのキャリアを終えた選手たちもいるが、ドミニカ共和国出身選手の数などと比べると、圧倒的に前例=サンプルが少ない中で、数多くの日本人野手が活躍してきたわけだ。
 そのリストには、2009年ワールドシリーズMVPの松井秀喜、2005年、ホワイトソックス88年ぶりの同シリーズ優勝の立役者となった井口資仁、控え外野手としてカーディナルスで2度の同シリーズ優勝を支えた田口壮、それぞれチームのリーグ優勝に貢献した松井稼頭央(07年ロッキーズ)、岩村明憲(08年レイズ)、青木宣親(14年ロイヤルズ)らが名を連ねている。

 08年、カブス地区優勝に貢献した福留孝介(現中日)や、02年、絶対的なレギュラー選手というわけではなったが、ジャイアンツの一員として日本人野手初のワールドシリーズ出場を果たした新庄剛志、控え選手ながらチームメイトや地元メディアから驚くほど愛され、15年のブルージェイズの地区優勝を陰で支えた川﨑宗則らも、それぞれ違った状況の中で存在感を発揮してきた。

 ただし、そういった選手たちですら、その成績が契約内容にマッチしなくなると、地元メディアから「小言」を言われてきたのも事実だ。
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