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MLB

「最も恥ずべきサヨナラ負けだ」リトルリーグ級と揶揄された2つのミスでタイガースは大逆転負け。現地記者らは「何が起きたんだ」と騒然

THE DIGEST編集部

2022.04.27

大きなエラーを犯した右翼のグロスマン(右)、捕手ハース(左)。(C)Getty Images

大きなエラーを犯した右翼のグロスマン(右)、捕手ハース(左)。(C)Getty Images

「最も恥ずべきサヨナラ負けだ」と辛辣な声も届いている。

 現地時間4月26日、ミンネソタ・ツインズ対デトロイト・タイガースのア・リーグ中部地区同士の対戦で起きた。2連敗中のタイガースは9回裏まで4対3とリード。クローザーのグレゴリー・ソトにすべてを託した。

 だがゲームは簡単には終わらなかった。ソトは制球が定まらず2者連続でフォアボール。それでも続く打者から三振を奪って1死一二塁と、打席に主砲のミゲル・サノーを迎えた。

【動画】「最も恥ずべきサヨナラ負け」と嘆き。リトルリーグのような痛恨のミス

 カウント2-2からの5球目、捉えられた打球はもうひと伸び足りず、ライトが捕球して2アウトにした……はずだった。しかし、これを右翼手のロビー・グロスマンは獲り損ねて落球。ハーフウェイで打球を見守っていたツインズの走者たちは、これを見て一斉に進塁した。

 それでも、痛恨のミスを犯したグロスマンは慌ててカットマンの二塁手ジョナサン・スコープに返球。スコープは鋭い返球でホームに構えていたエリック・ハースへ投げ返すと、一度は勢いそのまま本塁まで進もうとしていたランナーだったがこれをあきらめて三塁上でストップした。

 しかし、これに釣られていた一塁走者は三塁付近まで進んでしまい、捕手のハースは二三塁間で一塁走者を挟殺プレーに仕留めようと、三塁ベースに入った味方に送球。この時点でもかなりハチャメチャな状況だったが、冷静に処理すればタイガースはミスを帳消しにして勝利まであと一歩までだった。

 しかし、事態は最悪の結末に。何とハースの送球は味方野手のはるか上空への大暴投となり、ボールは無人の外野を転々。三塁走者はもちろん、挟殺で仕留めるはずだったランナーも悠々とホームイン。ツインズが大逆転勝利を収めたのだった。
 
 ツインズ側の走塁ミスかと思いきや、逆にタイガースがミスにミスを重ねた末のサヨナラ劇。タイガース守備陣のミス連発にファンをはじめ記者やメディアは嘆く。公式サイト『MLB.com』は、「ミネソタでの的外れなサヨナラ」と悲惨な動画を添えて投稿。また、米放送局『WJZ-TV』の司会者、マーク・ヴィヴィアーノ氏は、「メジャーリーグは世界一のリーグだ。でも時々リトルリーグのようなサヨナラ試合がある」と説明しながらも、「何が起きたんだ」と理解に苦しんだ。

 同様に『The Athletic』のマット・ウィリアムズ記者は、「これは私が見たなかで最も恥ずべきサヨナラ負けかもしれない」とため息を漏らしている。白星が儚く散ったタイガースはこれで3連敗。中部地区最下位に転落する形になった。

構成●THE DIGEST編集部

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