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MLB

「奇妙な汚れを拭き取っていた」ヤンキースの剛腕コールに“また”粘着物質使用疑い!? 本人は「ニキビが気になった」と否定

THE DIGEST編集部

2022.04.29

新たな疑惑をかけられてしまったコール。昨今の球界を揺るがしてきた粘着物質問題は、彼に大きな影響をもたらしている。(C)Getty Images

新たな疑惑をかけられてしまったコール。昨今の球界を揺るがしてきた粘着物質問題は、彼に大きな影響をもたらしている。(C)Getty Images

 昨今のMLBにおいて欠かせないトピックのひとつが、投手たちによる粘着物質問題だ。

 これは一部の投手がボールのグリップ力を高めるために粘着物質を使った不正投球を行なっていたとする問題だ。昨年6月には、MLBが試合中に審判が違反を直接チェックするという新たなルールを追加。今季からは腕と指も確認項目に追加され、より一層の強化が進んでいる。

 そうした“変革”が進むなかで、あらぬ疑いをかけ続けられているのが、ニューヨーク・ヤンキースのゲリット・コールだ。

 昨年の新ルール追加時にも粘着物質使用を疑われていたコール。事実、彼は取り締まりが始まった昨年6月以降にボールの平均回転数が下がり、一時は成績を落としもした。そんなヤンキースのエースが、ここにきてファンからふたたび疑いをかけられてしまったのだ。

 事の発端は、今月24日に本拠地で行なわれたクリーブランド・ガーディアンズ戦だった。この試合でコールは、6.2回(92球)を投げ、被安打4、9奪三振、無失点と好投。チームの勝利に大きく貢献していたのだが、試合中に幾度か自らの右臀部を触る仕草を見せていた。これが物議を醸した。

 一部のメディアで「最高の投球だったが、彼は奇妙な汚れを拭き取っていた」(中南米メディア『Al Bat』)や「彼は投げるたびに臀部を拭いている。これに気付いたのは自分だけじゃないはず」(米放送局『CBS』の編成プロデューサー、クリス・プーロス氏)と非難が殺到。SNSなどでは問題のシーンが切り取られて拡散された。

【動画】粘着物質を使っている!? ゲリット・コールの物議を醸したシーンをチェック

 もっとも、本人は真っ向から疑惑を否定している。試合後に地元メディアのマーリー・リベラ記者のフラッシュインタビューに対して、「お尻にニキビができていたから気になっていたんだよ。マーリー、そんなことが聞きたいの? どうして全部が神頼みって解釈になるんだ」とうんざりした様子でコメントしている。

 また、MLB専門メディアもヤンキースのエースを擁護している。『Call To The Pen』のアルビン・ガルシア記者は、「コールは常に標的にされてきた」としたうえで、「彼がうまくやるたびに、誤った情報がネットを賑わせている」とレポートした。

「彼が標的にされる理由は、普段から外向的な人間ではないのもある。しかし、コールはそもそも予測不可能な投手だった。ある先発で凄まじいピッチングで完投すれば、その次の先発では2回で降板することもある。それこそが現時点での彼の本質であり、ニューヨーク・ヤンキースはその代償を払った」

 問題のガーディアンズ戦では、イニング間に厳正な主審のチェックを受けていたコール。それだけに今回の騒動は、「ニキビが気になった」と言う彼に非はないと見るのが妥当かもしれないが、はたして――。

構成●THE DIGEST編集部

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