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MLB

主砲ジャッジへの“不可解判定”にヤンキース指揮官が激怒→退場! 猛抗議後も「あれはない」と不満タラタラ

THE DIGEST編集部

2022.05.05

8回、ジャッジに代わって球審に抗議するブーン監督。ジャッジは「僕のために監督が怒ってくれた」と話す。(C)Getty Images

8回、ジャッジに代わって球審に抗議するブーン監督。ジャッジは「僕のために監督が怒ってくれた」と話す。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースの指揮官が“不可解なストライク判定”に激しく抗議し、退場処分を受けた。11連勝と波に乗り、激戦アメリカン・リーグ東部地区の首位に立つヤンキースは、現地時間5月4日に同地区のライバルであるトロント・ブルージェイズ戦に臨んだ。

 騒動のキッカケは1対2とヤンキースが1点のビハインドを追う6回1死二塁の好機で起きた。現在メジャートップの9本塁打を放つアーロン・ジャッジが打席に立つと、ブルージェイズバッテリーはボールカウント3‐2としてから勝負の6球目に、96.1マイル(約154.6キロ)の4シームを投球する。

 外角低めに投じられたこのボールをジャッジは自信をもって見逃したが、球審のマーティ・フォスターは「ストライク」と判定。この時は何事も起こらなかったものの、この不可解な1球が、引き金となった。

 その後、両チームはスコアボードに“0”を並べた。そして8回2死無塁で、ふたたびジャッジが打席に入ると、ボールカウント2-0からの3球目、内側に外れた変化球を「ストライク」とコール。さらに4球目はやや低めに外れても「ストライク」と告げられたのだ。これにアーロン・ブーン監督も憤慨。ベンチから「ボールじゃないか!」と主張したのだ。

【動画】2球連続で際どい“ストライク判定”!ヤンキース監督が抗議する様子をチェック

 これを耳にしたフォスター球審はブーン監督に向かって退場を宣告。指揮官はたまらずベンチから飛び出し、烈火のごとくまくし立て、激しい口論となった。8回のこの2球だけでなく、6回のジャッジに対する判定にも怒りを覚えていたブーン監督は、ファンが見守るなか猛抗議を展開したのだ。
 
 試合後にブーン監督は「他にもいくつか不可解な判定があった。でも、6回が一番酷かった。あれはない。我々は多くのものを求めてプレーしている。ただ我々の思い通りではないコールが2、3球あった」と地元紙『New York Daily News』で不満を述べている。

 同紙は、「球場での口論は異常に長く、フォスター氏は最終的にブーン監督に怒鳴り返した。フォスター氏はブーン監督に唾を吐かれたと言っている」と伝え、「MLBはこの事件をビデオで再確認する」と綴っている。ただこれにブーン監督は「そうとう頭に来ていた。だけど唾は吐いてはないはず」と主張している。

 理不尽な判定を受けたジャッジは、「僕のために監督は怒ってくれた。もし僕が審判にクレームを言って退場するようなことになれば、チームにとって大きな痛手になる」と冷静にコメントしたうえで、「だから僕の代わりに怒ってくれて感謝しています」と口にする。

 なお、試合は結局、ヤンキースが1-2で敗北。連勝を11でストップさせた。

構成●THE DIGEST編集部

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