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MLB

5回まで無安打の好投も2勝目を掴めず… 菊池雄星、今季の登板内容を現地メディアが検証「まだ本調子ではない」そのワケは?

THE DIGEST編集部

2022.05.11

現地10日のヤンキース戦で好投した菊池だが、勝ち星はつかず。次回登板に期待したい。(C) Getty Images

現地10日のヤンキース戦で好投した菊池だが、勝ち星はつかず。次回登板に期待したい。(C) Getty Images

 快投を繰り広げるも、白星は掴めなかった。

 トロントブルージェイズの菊池雄星は現地時間10日、ニューヨーク・ヤンキース戦に先発登板し、5回までノーヒットに抑えるも、初安打を許した6回に救援投手が打ち込まれ、今季2勝目はならなかった。
【関連記事】「球界屈指の打者を仕留めた」菊池雄星を米有名誌が称賛! ヤンキース主砲への強気な姿勢に脚光「キクチは速球で攻め立てた」
 前回の登板から中5日で、今季ヤンキース戦3度目の先発マウンド。この日も立ち上がりから速球が冴える強気のピッチングを披露。5回まで無安打、5個の三振を奪う。本拠地での初勝利に続き、同じ相手から2つ目の白星への期待が高まったが6回、先頭打者のDJ・ラメ―ヒューに初ヒットとなるツーベースを許すと、アーロン・ジャッジにも内野安打を打たれ、一死一、三塁となったところで降板。

 だが二番手のイミ・ガルシアが、登板直後の打者であるジャンカルロ・スタントンに同点の3ランを浴び菊池の白星は無くなる。試合も9回に逆転でのサヨナラ負けを喫するなど、悔やまれる展開となった。

 これで6度の先発登板を終えた段階で1勝1敗、防御率4.15と、目に見える数字は今一つではあるものの、菊池本来のポテンシャルが少しずつ発揮されていると言えるだろう。

 そして開幕から1か月、ローテーションの一角を担う日本人サウスポーのここまでを、現地メディア『Jays Journal』でも振り返っている。

 記事の中では初勝利を挙げた前回のヤンキース戦の内容を踏まえ「6回で7つの三振を奪うなど、移籍後で最高のピッチングだった。左腕は6回を78球で切り抜け、初勝利を手にした」と称えている。

 一方で、「今シーズン2度目の登板となったボストンでも、彼は5回を1失点に抑えた。しかし、彼は3つの四球を出し、91球を投げた」として、4月20日のボストン・レッドソックス戦で好投するも、球数と四球が多かったことを指摘。

 その上で「これは、キクチのテーマとなっている。与四球率が6.1BB/9(開幕から5試合まで)と、彼は大量に四球を出し、イニングを消化するのに非常にハードワークを必要としている」と印象を綴った。
 
 同メディアは「キクチは加入後、輝きも放っているが全体的にはまだ本調子ではない」と見解を示している。好投した10日のヤンキース戦でも、5回1/3を投げ球数は89球、計3つの四球を記録していることからも、今後、白星を手にするための課題は明らか。ローテーションを支える存在としてさらなる飛躍となるか、今後に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】菊池がヤンキース打線を5回まで無安打に抑える好投! 全7奪三振をチェック

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