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「韓国野球は難しい」“暴れ馬”プイーグが漏らした本音。打撃不振で8番降格の助っ人に地元紙は「悪くなる一方だ」と批判

THE DIGEST編集部

2022.05.23

心機一転を図って韓国での挑戦を始めたプイーグ。しかし、31歳のスラッガーは数字を伸ばせずにいる。(C)Getty Images

心機一転を図って韓国での挑戦を始めたプイーグ。しかし、31歳のスラッガーは数字を伸ばせずにいる。(C)Getty Images

 注目されたアジアでの挑戦は、順風満帆とは言い切れないようだ。今季から韓国プロ野球(KBO)に参戦しているヤシエル・プイーグ(キウム・ヒーローズ)だ。
【動画】当てれば飛んでいく! プイーグが韓国で放った特大アーチをチェック

 現在31歳のプイーグは、2012年に亡命してロサンゼルス・ドジャースと7年4200万ドル(約47億7000万円)で合意。翌年にメジャーデビューを飾ると、そこからおよそ6年間にわたって世界最高峰の舞台であるMLBで活躍を続けてきた。

 しかし、法定速度を大幅に超過した交通違反、乱闘騒動、DV規約違反やチームメイトの不和など、度重なる問題行為を繰り返すと、大舞台でのチャンスを失っていった。2019年のオフにクリーブランド・インディアンスを退団すると、2021年からはメキシコ・リーグのベラクルス・イーグルスでプレー。そして昨年12月に辿り着いたのが、KBOリーグのキウムだった。

 1年100万ドル(約1億1360万円)での再起をかけた挑戦となったが、球界屈指の“暴れ馬”の成績は一向に上がる兆しがない。開幕1か月が経過しての打撃成績は、打率.206、出塁率.306、OPS.650と低迷。さらに「当たれば飛ぶ」という定評も自慢のパワーも長打率.344にまで落ち込んでいる状態だ。
 
 直近7試合でヒットはわずかに4本と、全盛期の面影が見えていないプイーグ。「下位打線で楽にしてやりたい」というキウムのホン・ウォンギ監督の意向もあり、いつしか8番で起用される日が続いている。

 現時点で周囲の期待に応えられていない。そんなかつての“キューバの至宝”には、地元メディアも手厳しい意見を寄せている。日刊紙『朝鮮日報』は「韓国野球は難しい。毎日のように打撃コーチと対策を練って、仲間たちにも助言を受けているけど、相手投手のボールが良いんだ」という本人のコメントを伝えたうえで、「練習の成果が結果として出てこないのは苦しい」とバッサリ。そして「長く沈黙を続け、むしろ悪くなる一方だ」とし、プイーグに辛辣な意見をぶつけた。

「幸いにもキウムが好調なために、その不振はそこまで大きく目立ってはいない。だが、プイーグは5月中に復調の兆しを見せなければ、立場はますます厳しいものになる。2019年末にメジャーリーグでの居場所を失い、メキシコを経て韓国にやってきた彼には、もう引き下がる場所はない」

 はたして、プイーグは韓国球界にアジャストできるのか。ここから数か月でキッカケを掴まなければ、ますます風当たりは強まっていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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