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MLB

大谷翔平の日米通算150号は“球史に残る伝説の一打”を彷彿!? 地元局実況が特大弾に最敬礼「ボー・ジャクソンのようだ」

THE DIGEST編集部

2022.05.23

球界で異彩を放った往年の“二刀流スター”ボー・ジャクソン(右)。彼が見せた圧巻の一打を大谷(左)は思い起こさせた。(C)Getty Images

球界で異彩を放った往年の“二刀流スター”ボー・ジャクソン(右)。彼が見せた圧巻の一打を大谷(左)は思い起こさせた。(C)Getty Images

 メモリアルな一発は、観る者の度肝を抜く特大アーチだった。

 現地時間5月22日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれているオークランド・アスレティックス戦に「1番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席に日米通算150号となる今季第9号を放った。
【動画】ボー・ジャクソンを彷彿とさせる圧巻弾! 大谷翔平の日米通算150号アーチをチェック

 一振りで本拠地のファンをどっと沸かせた。相手先発左腕コール・アービンと対峙した大谷は、カウント0-1から真ん中高めに甘く入った75.6マイル(約121.6キロ)のカーブを豪快にフルスイング。本塁打を確信した本人が悠々と歩き出し、見送った打球はあっという間に飛距離を伸ばし、センター後方に生えている茂みを越えた芝生に着弾。なんと今季自己最長となる443フィート(135メートル)まで飛んだ。

 文字通りパワフルな一打は、往年のレジェンドを想起させた。この試合の中継を担った地元放送局『Bally Sports West』の実況であるパトリック・オニール氏は「オオタニが、超ドデカい一発だ!」と絶叫。そして、1980年代にMLBとNFLの両方でオールスターに選出された“二刀流”のスーパースター、ボー・ジャクソンの打撃を引き合いに出し、こう訴えた。

「あのオールスターで見せたボー・ジャクソンのような一打だ」
 
 彼の言う「あのオールスター」とは1989年のMLBでのことを指す。この年の球宴に最多得票で満を持して夢舞台に選出されたジャクソンは、相手先発リック・ラッシェル(元サンフランシスコ・ジャイアンツ)からセンター後方へとかっ飛ばす特大の先頭打者本塁打を放ち、スーパースターとしての本領を発揮していた。

 さらに現役時代にジャクソンとプレーしていた経験を持ち、『Bally Sports West』で解説を務めるマーク・グビザ氏も「まさにその通りだ」とオニール氏に同調。そして、「20世紀で最も偉大なスポーツアナウンサー」と呼ばれたヴィン・スカリー氏の名調子である「紳士淑女の皆さん、ボー・ジャクソンです!」を真似て、次のように脱帽した。

「レディース・アンド・ジェントルマン。さぁ彼がショウヘイ・オオタニです!」

 甘い球を見逃さずに圧巻の一打を放った大谷。彼にとってのメモリアルアーチは、またひとつMLB史に残るワンシーンを蘇らせたのだった。

構成●THE DIGEST編集部

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