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MLB

「オオタニに完勝だ!」大谷翔平に投げ勝ったリュ・ヒョンジンに韓国メディアは最敬礼「危機的状況で強かった」

THE DIGEST編集部

2022.05.27

対照的な結果となった大谷(右)とリュ・ヒョンジン(左)。とくに後者の好投には賛辞が集まった。(C)Getty Images

対照的な結果となった大谷(右)とリュ・ヒョンジン(左)。とくに後者の好投には賛辞が集まった。(C)Getty Images

 メジャー8年目のベテラン左腕が二刀流戦士との投げ合いを見事に制した。

 現地時間5月26日、本拠地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は「3番・DH兼投手」で先発出場。今季8度目の“リアル二刀流”となったが、初回にジョージ・スプリンガーから先頭打者アーチを浴びるなど、6回までに5失点を喫して降板。さらに「なんとなくだまし、だまし投げていた感じだった」(試合後の本人談)と腰の張りを訴え、8回には代打を送られて無念の途中交代を強いられた。

 初回の一球目から違和感があったという負傷もあり、4月14日のテキサス・レンジャーズ戦以来となる5失点と精彩を欠いた「投手・大谷」。一方でチームを勝利に導く仕事を果たしたのが、ブルージェイズの先発リュ・ヒョンジンだった。

 今年4月に負った左腕の炎症による離脱から復帰して3戦目だったために、5回(65球)を投げ切ってところで降板した35歳だったが、その内容は上々。チーム打率.248を誇るエンジェルスを被安打6、2失点、1四球と抑えた。失点こそしたが、要所で四隅に投げ分け、打たせて取る投球が光り、大谷やマイク・トラウトらに仕事をさせなかったのである。
 
 メジャー移籍後は過去4度の日本人投手との投げ合いでいずれも勝てていなかったリュ・ヒョンジン。それだけにようやく白星を手にしたベテランエースには、母国メディアから称賛の声が寄せられている。

 韓国の放送局『MBC』が「オオタニに完勝だ」と誇らしげに伝えれば、日刊紙『朝鮮日報』は「正直に言って、内容は良くなかった。90マイル(約144.8キロ)を超えるボールも2球しかなかった。しかし、今日の彼は危機的状況で強かった」と分析。そのうえで、次のように“老獪なピッチング”を絶賛した。

「どれだけ揺さぶられても、リュ・ヒョンジンは崩れなかった。とくにオオタニとの3度目の対決では圧巻の投球を披露した。彼はカウント2-2から78.6マイル(約126.5キロ)のチェンジアップを投げ、相手のタイミングを外し、見事に空振り三振に切って取ったのである」

 今季のブルージェイズとエンジェルスの対戦は、この4連戦を終えると、8月26日からの3連戦だけ。はたして、大谷にリュ・ヒョンジンへのリベンジの機会は巡ってくるだろうか。両雄の活躍とともに興味深く待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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