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MLB

大谷翔平、自己ワーストの1試合3被弾に「あぁクソ」と苛立ち。ヤンキースに「らしくない」投球で無念のKO

THE DIGEST編集部

2022.06.03

強力ヤンキース打線につかまり、早々にノックアウトされてしまった大谷。コントロールが安定しなかったこの日は、甘く入ったボールをことごとく捉えられた。(C)Getty Images

強力ヤンキース打線につかまり、早々にノックアウトされてしまった大谷。コントロールが安定しなかったこの日は、甘く入ったボールをことごとく捉えられた。(C)Getty Images

 名門の“聖地”でのピッチングはふたたびほろ苦いものになった。

 現地時間6月2日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれているニューヨーク・ヤンキースとのダブルヘッダーの初戦に「2番・DH兼投手」で先発した。

 昨季のヤンキー・スタジアムでの登板では1回途中7失点で屈辱の降板を余儀なくされていた大谷。この試合でも前回登板と同様に“先制パンチ”を受けてしまう。先頭打者のマット・カーペンターに10球粘られた末に真ん中に入った4シームをライトスタンドに特大の一発を打たれてしまったのだ。

 先月26日のトロント・ブルージェイズ戦でも先頭打者本塁打を打たれて、リズムを崩していた背番号17は、なおも苦戦を強いられる。なんとか2アウトをもぎ取ってから4番グレイバー・トーレスへの初球、真ん中高めに投じた97.4マイル(約156.7キロ)の4シームをライトスタンドに運ばれた。
 
 いずれも甘く入ったボールを叩かれ、出鼻をくじかれた大谷は、0対2とリードされた2回も思うような投球ができない。最速101マイル(約162.5キロ)の4シームを投じるなどギアを上げ、何とか無失点で切り抜けたが、先頭打者から四球と単打でピンチを招くなど、本人も不満げに首をかしげる様子を見せ、苛立ちを露わにしていた。

 米メディア『The Athletic』などに寄稿していたブレント・マグワイア記者が「2回までの39球で一度も空振りがなく、実にオオタニらしくない」と嘆くほどのピッチングは、なおも続いた。3回には先頭のアーロン・ジャッジに真ん中高めに抜けた86.1マイル(約138.5キロ)のスライダーを完璧に捉えられ、レフトスタンドの中段にまで運ばれる手痛いソロ本塁打を浴びた。ちなみに1試合3被弾は、昨年8月のボルティモア・オリオールズ戦以来、自己ワーストタイとなる結果だ。

 制球難で球数を浪費し、ストライクを取りに行ったボールを痛打される。そんな悪循環に陥った背番号17は、4回も先頭打者にセンター前ヒットを打たれると、続く打者にもショート強襲のヒットを打たれてしまう。すると、ここでジョー・マッドン監督がマウンドへ。球数が75球に達したために無念のノックアウトとなった。

 降板の際には「あぁクソッ」と自らへの苛立ちを口にした大谷。なお、この日は打者としても、相手左腕ネストル・コルテスの前に2打数ノーヒットに抑え込まれているだけに、残りイニングで見せ場を作ってもらいたいものである。

構成●THE DIGEST編集部

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