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プロ野球

今永昇太が今季3人目となるノーヒッター! 横浜では“52年ぶり”の偉業目前の舞台裏も告白「達成した後のことイメージした」

THE DIGEST編集部

2022.06.07

ノーヒッターという偉業をやってのけた今永。写真:産経新聞社

ノーヒッターという偉業をやってのけた今永。写真:産経新聞社

 プロ入り後自身120試合目となる節目の先発のマウンドで偉業は達成された。

 横浜DeNAベイスターズの今永昇太が、6月7日に行なわれた日本ハムファイターズ戦でノーヒットノーランを達成。1四球で出塁した走者こそ許したが、117球の熱投で相手打線をねじ伏せた

 初回は野村佑希がセンターフライ、続くレナト・ヌニエス、万波中正をいずれも三振に切って取った左腕は、そこから勢いを加速させた。その後も味方打線の援護が得られないなかでも冷静に相手打線を抑え、アウトカウントを積み重ねていった。

 そして9回表に宮崎敏郎のタイムリーツーベースでようやく2点をもぎ取ってもらった9回裏のマウンドに立った今永は、淺間大基、今川優馬を2者連続三振に切って取る。そして迎えたラストバッターの野村にはストレートで真っ向勝負。そして3球目を打たせてライトフライにし、キャリア初のノーヒッターをやってのけた。
 
 プロ野球史上85人目となるノーヒットノーランを達成した今永。ちなみに今季はすでに4月10日に佐々木朗希(ロッテ)がオリックスで完全試合を、5月11日の西武ライオンズ戦で東浜巨(ソフトバンク)がノーヒッターをそれぞれ達成していた。

 球団史上では1970年の鬼頭洋以来となる快挙をやってのけた29歳は、試合後のフラッシュインタビューで「まさか自分ができるとは思ってなかった。何者でもない投手をみんなが導いてくれた」と感慨深げにコメント。さらに「正直9回のマウンドに上がる前に達成した後のことをイメージした。その通りになった」と淡々と舞台裏での心境を語った。

 偉業にも動じずに冷静に振り返るあたりは“らしい”ところか。しかし、最後に今永は「昨日は登板前なので、生もののお刺身は避けたので、今日はたらふく食べたいと思います」と冗談を交えて札幌の観客を笑わせた。

構成●THE DIGEST編集部
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