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「ジョーの責任じゃない」大谷翔平が12連敗で解任されたマッドン監督に“謝罪”。「すべてに感謝しています」

THE DIGEST編集部

2022.06.08

電撃解任が決まったマッドン監督(右)。果たして大谷は何を語る?(C)Getty Images

電撃解任が決まったマッドン監督(右)。果たして大谷は何を語る?(C)Getty Images

  現地時間6月7日、そして日本の朝に衝撃の一報が届いた。

 ロサンゼルス・エンジェルスはジョー・マッドン監督を解任することを発表したのだ。前日のボストン・レッドソックスに0対1で敗れたエンジェルスは球団ワーストとなる12連敗。2週間前には27勝20敗で両リーグ勝率8位を記録していたが、今では借金2まで転落。2014年以来となるポストシーズン進出が遠ざかっていた。

 連敗の間、確かにマッドンの采配は冴えなかった。

 象徴的だったのが6月5日の敵地フィラデルフィア・フィリーズ戦。8回まで6対2とリードし、待望の勝利が期待されたが、ピンチを作った場面でクローザーを投入。しかし、ライセル・イグレシアスが同点満塁弾を喫すると、続投した9回もイグレシアスが2死までこぎつけながら走者を出して降板。代り端の投手がサヨナラ3ランを浴びて敗戦と、後手後手の選手起用も目立った。

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 上を見据えるチームとあって解任はやむなし、と言えるかもしれない。しかし、大谷翔平は通訳を通じ、「明らかに(連敗の)すべてはジョーの責任じゃありません。批判されるべきは、僕自身も調子が上がりませんし、責任は選手にもあります」と擁護した。さらに大谷はこう続けた。

「ただただ、ジョーにはありがとうと伝えたいです。彼が僕にしてくれたすべてに感謝しています」

 数々の独創的なアイデアを用いてタンパベイ・レイズを常勝球団に育て上げ、2016年にはシカゴ・カブスを悲願の世界一に導いた名伯楽は、これまで3度の最優秀監督賞を受賞。そして19年オフに、低迷が続くエンジェルスの指揮官に就任した。

 大谷の良き理解者でもあったマッドン監督は昨シーズン、前代未聞の投打同時出場“リアル二刀流”を導入した。それまでは登板前後は休養していた大谷だが、彼の状態を見てフル稼働する起用により才能が完全開花。大谷のMVP獲得に貢献していた。

 今後はフィル・ネビン三塁コーチが代理監督を務めることになったエンジェルス。無念の退任となったマッドンの意志を継ぎ、まずは連敗を止めることができるだろうか。そのためには大谷の言葉にもある、選手の力が必要不可欠である。

構成●THE DIGEST編集部
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