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疲れ知らずの大谷翔平が魅せた“ロジックに逆らう”投球。敵将が「球界最高の才能がある」と脱帽した力は回を追うごとに――

THE DIGEST編集部

2022.06.18

マリナーズ打線を文字通りねじ伏せた大谷。その投球には敵将も賛辞を送った。(C)Getty Images

マリナーズ打線を文字通りねじ伏せた大谷。その投球には敵将も賛辞を送った。(C)Getty Images

 気迫の投球でシアトル・マリナーズ打線を寄せ付けなかった。

 現地時間6月16日に敵地で行なわれたマリナーズ戦に、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、「3番・DH兼投手」として先発登板。6回(93球)を投げ、6奪三振、2四球、被安打3、無失点と貫禄のピッチングで今季5勝目を手にした。

 タフなマウンドだった。というのも、前日に開催されたロサンゼルス・ドジャースとのナイターゲームを22時3分に終えた大谷は、そこからチームとともに空路で1800キロを北上。遠征地シアトルの宿舎に到着したのは、16日の午前4時すぎだったのだ。

 本人も「スケジュール的にあまり体がいい状態で臨めた感じではなかった」と語った。しかし、マウンド上では状態の悪さを感じさせなかった。最速100マイル(約160.9キロ)を投げ込むなど、むしろ調子は抜群に良いように見えた。
 
 あらゆる投球スタッツも、このマリナーズ戦の大谷がいかに優れていたかを如実に物語っている。米スポーツ専門メディア『The Athletic』などに寄稿していたブレント・マグワイア記者が「ショウヘイのロジックに逆らう能力だ」と称えたのは、回を追うごとに増えていった奪三振率だ。

 というのも、この日の大谷は相手打者1巡目のそれが26.7%、2巡目が34.8%、そして3巡目が35.6%と、イニングが深くなるにつれて数字が向上した。もちろんマリナーズを惑わせる投球術のなせる業ではある。だが、疲労が色濃く出る終盤に向かうにつれ、スタッツが高まるのはさすがというほかない。

 敵将のスコット・サーバイスが「オオタニはとんでもなく才能に溢れているし、おそらく現在の球界で最高に才能がある選手だ」と手放しで称賛した。敵味方関係なく賛辞を浴びる“偉才”のピッチングは、日増しに凄みを増している。

構成●THE DIGEST編集部

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