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プロ野球

ついにAクラスへ導く! どん底からV字回復を遂げた阪神・大山悠輔。11戦9発、OPS1.449と好調の秘訣は“積極攻撃”にアリ

THE DIGEST編集部

2022.06.18

状態が劇的に上がっている大山。そんな好調の秘訣は打席内での姿勢にあった。(C)THE DIGEST

状態が劇的に上がっている大山。そんな好調の秘訣は打席内での姿勢にあった。(C)THE DIGEST

 どん底からV字回復を遂げた虎の主砲が止まらない。阪神タイガースの大山悠輔だ。

 チームが4対1で競り勝った18日の横浜DeNAベイスターズでは、「5番・一塁」で先発すると、3回裏に相手左腕の濱口遥大からフルカウントまで粘り、甘く入ったカーブを一振り。鋭い打球はバックスクリーンへと消え、2打席連続アーチを放った前日に続く一発となった。

 もっとも、今季の大山は開幕時から絶好調だったわけではない。チームもリーグ最下位に低迷していた5月は、月間打率.182と低迷。さらに出塁率.255、長打率.352、OPS.607といずれも打線の中軸として満足のいく役割を担っていたとは言い難い成績に終始していた。

 まさにどん底にあった大山だが、今月に入ってからは序盤の不振が嘘のような打棒を見せつけている。6月は打率が.391にまで急上昇し、本塁打も11戦9発と連発。さらに出塁率は.449、長打率1.000、OPS1.449と開幕時とは別人のようなスタッツを残しているのだ。
 
 好調な打撃において顕著なのは積極的な姿勢だ。今季の大山が放った17本の本塁打のうち5本は初球打ち。さらにボールカウントが「1-1」というシチュエーションでの打率が.474と最も高く、それに続くのもカウント「0-1」の.462といずれも速いカウントからの仕掛けが功を奏している。

 飛躍的に状態を上げた27歳の和製大砲に牽引されたチームも上昇気流に乗り、気づけば3位に浮上した。今季は開幕9連敗を喫して勝率が.063に低迷するなど泥沼の状態にあり、一時は不可能とさえ言われたAクラス入りも現実のものとなっている。

 いよいよ逆襲の狼煙を上げた阪神。そんな猛虎軍団を引っ張る“夏の大山”は、まだまだ止まりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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