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MLB

因縁の対決を制してダルビッシュが7勝目! 地元紙も絶賛の前回登板に続き、クオリティ・スタートを実現した粘りの投球術

THE DIGEST編集部

2022.06.21

7回を1失点に抑え、今季7勝目を挙げたダルビッシュ。(C) Getty Images

7回を1失点に抑え、今季7勝目を挙げたダルビッシュ。(C) Getty Images

 現地時間6月20日に本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が先発登板。7回(104球)を投げ、4安打1失点の好投を見せた。チームは4-1でダイヤモンドバックスを下し、ダルビッシュは今季7勝目を手にした。チームの連敗も3でストップした。

 前回の6月13日シカゴ・カブス戦に続いての2連勝だ。このカブス戦でも、ダルビッシュは8回を5安打1失点、7奪三振と見事な投球を繰り広げ、アメリカ国内のメディアも称賛。敵地リグリー・フィールドで見せた圧巻のピッチングは、現地メディアが大きく取り上げ、地元サンディエゴの『East Village Times』は「古巣との対戦は、いつもバタバタするものだ。ダルビッシュはかつての本拠地リグリー球場のマウンドに上がり、カブスを圧倒した」と絶賛した。

 ダルビッシュは2004年にドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。日本ハム時代は07年に沢村賞を獲得し、11年にテキサス・レンジャーズに移籍するまで、5年連続で防御率1点台をマークした。レンジャーズでは1年目に16勝を上げるなど大活躍をした。17年途中にはロサンゼルス・ドジャースに移籍し、ワールドシリーズでの先発も経験。2017年のオフにロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェントとなり、カブスと6年総額1億2600万ドル(約168億5000万円)で契約を結んだ。
 
 カブスには3年間在籍し、2020年には12先発で76回(リーグ3位)を投げ、8勝3敗、防御率2.01(同2位)、93奪三振(同4位という好成績を収め、サイ・ヤング賞投票2位にランクインした。しかし、2020年オフに2対5の7選手が絡む大型トレードによりサンディエゴ・パドレスに移籍という経緯があった。

 そして今回のダイヤモンドバックス戦で投げ合ったザック・デイビーズは大型トレードの交換相手の一人という因縁の対決となったが、この投げ合いにも見事に勝利。決して初回からフィットしていたわけではなく、「最初のイニングではゾーンを見つけられずにいた」というダルビッシュだったが、その後は早いカウントで打たせて取るピッチングに切り替え、「幸いにもそれがうまくいった」と語ったと『MLB.com』が伝えている。

 直近3試合の登板で好投を続けているダルビッシュ。7日のメッツ戦、13日のカブス戦と3試合連続で、6回以上自責点3以下のクオリティスタートを記録している。開幕2戦目のジャイアンツ戦では9失点を喫し、一時は10点台だった防御率も3.17まで上げている。

 今年8月で36歳を迎えるダルビッシュのパドレスとの契約は2023年いっぱいとなっており、その後については引退もささやかれているが、ここにきて調子を上げてきているだけに、今後の動向に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】3戦連続のハイ・クオリティ・スタート! ダルビッシュのダイヤモンドバックス戦投球ハイライト

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