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ジャッジを凌駕する“貢献度”! 夏場に入って打ちまくる大谷翔平に期待できる「282」の意味

THE DIGEST編集部

2022.07.02

球界屈指のレベルで打ちまくっている大谷。開幕当初はスランプに陥ったが、それを脱してからの打力は圧倒的だ。(C)Getty Images

球界屈指のレベルで打ちまくっている大谷。開幕当初はスランプに陥ったが、それを脱してからの打力は圧倒的だ。(C)Getty Images

 27歳のサムライが凄みを増している。

 昨季にアメリカン・リーグMVPに満票で選出され、“二刀流”として一大フィーバーを巻き起こした大谷。だが、球界全体で注目度を高めて迎えた今季の開幕当初は、相手の警戒が強まった影響から不振に陥った。初打席から24打数3安打という成績は渡米後自己ワーストで、「スランプに陥っている」(米グレッグ・ビーチャム記者)と指摘されたほどだ。

 一時は打率.160まで低迷した。だが、そのままで終わらないのが、球界屈指の天才スラッガーたる所以だ。相手の厳しい配球にも徐々にアジャストしてコンディションをあげると、初夏の訪れとともに快進撃を披露している。

 6月に入ってからの打撃成績は打率.298、6本塁打、17打点、OPS.983といずれもハイアベレージ。とりわけ最後の1週間は圧巻で、打率.407、4本塁打、12打点、長打率.926と打ちまくった。
 
 そんな大谷の貢献度の高さも目を見張るものがある。6月の1打席当たりの得点創出の多さを示す指標のひとつである「wRC+」は、最後の1週間でなんと282を記録。これはMLBの平均的な打者よりも2.82倍も得点に絡んだ事実を示している。

 今季29本塁打を放ち、本塁打王ランキングで独走状態にあるアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が同期間に「92」だった点をふまえても、大谷が貴重なポイントゲッターとしてチームに貢献していたかが分かる(もちろん『wRC+』だけがすべてではない)。

 現在アメリカン・リーグ西地区で首位ヒューストン・アストロズから13.5ゲーム差の3位に位置するエンジェルス。そのなかで昨季のような打棒を見せつけている大谷の好調ぶりは、数少ない“光明”だ。あとはこれが勝利に結びつけば、言うことないのだが……。

構成●THE DIGEST編集部

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