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MLB

大谷翔平の選出は「不公平だ」! アルバレスの母国記者がオールスター投票に苦言「劣る選手が選ばれるのは考えられない」

THE DIGEST編集部

2022.07.10

互いに球界トップクラスの実力者である大谷(左)とアルバレス(右)。この二人のファン投票の結果が波紋を広げている。(C)Getty Images

互いに球界トップクラスの実力者である大谷(左)とアルバレス(右)。この二人のファン投票の結果が波紋を広げている。(C)Getty Images

 現地時間7月8日、来る19日にドジャー・スタジアムで行なわれるオールスターの先発メンバーが発表され、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が指名打者部門で2年連続の選出をされた。

 過去にMLBへ挑戦した日本人選手でも連続でオールスタースタメン入りを果たしたのは、あのイチロー氏以来だ。そんな快挙をやってのけた大谷の選出に列島は大きく湧いた。その一方で、彼の選出を懐疑的に見る人々もいる。というのも、彼が指名打者部門で競り勝ったのが、1次投票で221万5456票を集めたヨーダン・アルバレスだったからだ。

 得票率52%で大谷が競り勝つという接戦となったわけだが、この結果が逆となる可能性は大いにあった。なぜなら、今季のアルバレスは、打率.312、26本塁打、60打点、OPS1.076、出塁率.412と図抜けた打撃成績をマーク。相手投手たちが抗いようのないほどの怪物スラッガーと化していたからだ。

 最終的には球界でも稀有な活躍を続ける大谷にファンが“魅力”に感じ、得票もそれに応じる結果となった。だが、アルバレスが残してきた実績が加味されなかったために、波紋は広がっている。とくに彼の母国キューバを中心に、中南米では批判的な声は根強い。
 
 日夜ありとあらゆるキューバ人選手の情報を発信する同国の野球専門メディア『Swing Completo』のロビエル・ベガ記者は「信じられない。不公平な人気投票でアルバレスは、オオタニに負けた」と感情的な記事を配信。そのなかで今回のファン投票について「多くの人々がMLBオールスターゲームの先発を決める今のシステムに不満を抱いている。アルバレスに対する多くの意見は、それを表す反論の余地のない証拠だ」と怒りを滲ませた。

 さらにベガ記者は「ショウヘイ・オオタニほどの選手であっても、攻撃的な数字で、アルバレスよりも劣る選手が指名打者として選ばれるのは考えられない」とキッパリ。そのうえで、皮肉交じりにこう続けている。

「ロサンゼルスでMVPに輝いた日本人に対する話題性が、アルバレスのクオリティーよりも上回った。僅差ではあったが、1次投票からの巻き返しは信じられないほど驚異的なものだった」

 たしかに打撃成績においては“キューバの怪物”が頭一つ抜けているのは間違いない。それだけにベガ記者のような惜しむ意見は絶えない。だが、繰り返すが、オールスターはファンの意向が最優先にされる場だ。むしろ、選ばれた大谷の活躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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