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「もう議論はやめよう」大谷翔平のMVP受賞は決定的!? 米識者たちが“当たり前の二刀流”に持論「しっかり評価してほしい」

THE DIGEST編集部

2022.07.14

投打で異彩を放ち続ける大谷。そんな天才プレーヤーをMVPに推す声が高まっている。(C)Getty Images

投打で異彩を放ち続ける大谷。そんな天才プレーヤーをMVPに推す声が高まっている。(C)Getty Images

 やはり大谷翔平は稀有である。現地時間7月13日に行なわれたヒューストン・アストロズ戦での投打による活躍ぶりは、それを改めて感じさせる出色の内容だった。

 チームが5連敗中のなかで、「1番・投手」で“リアル二刀流”による登板を果たした背番号17は、序盤から集中力を研ぎ澄ませ、強敵アストロズの前に立ちふさがった。投げては6回(105球)、毎回の12奪三振、1失点と快投。打っても2回に自ら2点タイムリースリーベースヒットをマークするなど3打数2安打と活躍した。ちなみにエンジェルスの投手がスリーベースを記録するのは、1972年6月に達成したノーラン・ライアン以来の偉業だった。

 6回に大量4点をあげるなどエンジェルスも7対1でアストロズに勝利。これで大谷は自己最多タイとなる9勝を挙げるとともに、6試合連続でチームの連敗をストップしてみせた。文字通りの“ワンマンショー”だと言っていい。

 直近13試合でエンジェルスが挙げた3勝すべてをあげている大谷。投打で図抜けたポテンシャルを遺憾なく発揮する28歳のサムライの活躍ぶりには、必然的に“ある期待”が膨らんでいる。シーズンMVPに対するものだ。

 もっとも、今季も開幕前から彼はMVPの有力候補に挙げられてはいた。しかし、シーズン60本ペースで本塁打を量産するアーロン・ジャッジや、アストロズの主砲ヨーダン・アルバレスなどキャリアハイペースのパフォーマンスを披露するライバルを推す声も小さくはなかった。
 
 だが、誰もが不可能と見ていた二刀流を高次元で、ごく当たり前のようにこなす。そんな偉才ぶりを見せ続けている大谷を評価する声は高まっている。米放送局『FOX Sports』でアナリストを務めているベン・バーランダー氏は、「ショウヘイ・オオタニのMVP受賞に反対する議論なんかはやめて、今あなたが見ているものをしっかりと評価してほしい」と訴え、こう続けた。

「いつまで続くのか? それは誰にもわからない。でも、今こうして彼がやっている間は、すべてを吸収してほしい。こんなことは歴史上初めてだ。そして、オオタニのやっていることは二度と見られない可能性が高い」

 大谷の唯一無二ぶりを改めて強調したバーランダー氏。そんな彼の意見に続くように、米野球ポッドキャスト番組『Extra Points』のコメンテーターであるコージン・サル氏は、アメリカン・リーグのMVPレースに対する持論を端的に語った。

「今後5年はアメリカン・リーグのMVPに関する議論はいったんやめにしよう。無駄だ。この先も健康である限り、それはショウヘイ・オオタニのものなんだ」

 早くもMVPが確定的と見る声が噴出する。これこそが、大谷がいかに歴史的な存在なのかを物語る証拠ではないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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