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MLB

「じゃあジャッジ投げれるのか?」元ヤンキース投手が大谷翔平のMVP受賞に太鼓判! 62本ペースの“怪物”を選ばない理由は?

THE DIGEST編集部

2022.07.28

MVPの筆頭候補とされる大谷(左)とジャッジ(右)。このふたりのレースにはヤンキースのレジェンドも熱視線を送っている。(C)Getty Images

MVPの筆頭候補とされる大谷(左)とジャッジ(右)。このふたりのレースにはヤンキースのレジェンドも熱視線を送っている。(C)Getty Images

 今季のアメリカン・リーグのMVPを巡る争いは二極化しつつある。目下、筆頭候補と目されているのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。

 ともに今季の活躍ぶりは凄まじい。大谷は一躍ブレイクを遂げた昨季と同様に二刀流を継続し、投打で図抜けたスタッツをマーク。一方でジャッジも現地時間7月26日までに38ホームランを叩き出し、あのロジャー・マリスを超えるア・リーグ記録となるシーズン62本ペースで“打ちまくっている”。

 互いにチームの浮沈のカギを握る傑物同士の争いは、激しい論争が日々繰り広げられるようになっている。そうしたなかで、28歳のサムライに太鼓判を押したのは、元ニューヨーク・ヤンキースのC.C.サバシアだ。

 現役時代にはアーロン・ジャッジとも一緒にプレーした経験を持つサバシアは、何よりも怪物スラッガーの凄みを熟知するレジェンド左腕でもある。しかし、MLB通算251勝を挙げて投打両立の難しさをよく知るだけに、「毎年、彼がMVPだよ」と大谷を推挙する。

 現地時間7月26日に公開された自身のポッドキャスト番組「R2C2」で、共同ホストを務めるライアン・ルオッコ氏から「MVPは誰になると思う?」と尋ねられると、「ショウヘイ・オオタニだ。当たり前だろ」と強調。さらに「防御率3点くらい(実際は2.80)なんだぞ?」と続けた。
 
 これにはヤンキースの専門放送局『YES Network』で実況を務めるルオッコ氏も「待ってくれ。エンジェルスの状況は最悪だよ?」と食い下がる。しかし、かつてピンストライプのユニホームを着ていたレジェンドは、こう続けた。

「関係ない。オオタニが投手でサイ・ヤング賞の活躍を続けるなら毎年MVPだ。投手として活躍する限りは、俺はオオタニを選ぶ。だって30本打つんだぞ。それに彼(ジャッジ)は投げられるのか?」

 ルオッコ氏は「(ジャッジは)60本ペースだ。それでもWARで上回っていたら、オオタニが(MVPに)ふさわしい」と不満げな表情を浮かべたが、サバシアは最後まで譲らず、「ジャッジが7回無失点とかできるならジャッジにする」と笑顔で語った。

 かねてから「地球上で最高の選手だ」と評するなど、大谷を愛してやまないサバシア。そんな彼の中で、唯一無二の二刀流戦士に対する評価は揺るぎないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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