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MLB

敵将が「対戦したくない」と恐れた大谷翔平が4タコ。冴えたオールスター左腕の老獪投球に苦戦のエ軍は連敗

THE DIGEST編集部

2022.07.30

ペレス(右)の間合いも使った投球を前にノーヒットに抑え込まれた大谷(左)。この日は全くと言っていいほどに目立った場面がなかった。(C)Getty Images

ペレス(右)の間合いも使った投球を前にノーヒットに抑え込まれた大谷(左)。この日は全くと言っていいほどに目立った場面がなかった。(C)Getty Images

 現地時間7月29日、ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地で行なわれたテキサス・レンジャーズで2対7と敗戦。この日は「2番・DH」でスタメン入りを果たした大谷翔平は、4打数ノーヒットに終わった。

 前日に“リアル二刀流”で先発マウンドに立ったために休養日になるかと思われた大谷。だが、フィル・ネビン監督代行いわく「今日も出たいと言った」と志願の出場を決めた。

 しかし、試合はレンジャーズの先発マーティン・ペレスを前にエンジェルスが苦戦を強いられる。今季にオールスターにも出場した左腕は、絶妙な間合いを使った老獪なピッチングを披露すると、頼みの大谷も第1打席はサードゴロ、第2打席は空振り三振と凡退した。

 5回までペレスにわずか1安打と抑え込まれたエンジェルスは均衡を破られてしまう。スコアレスで迎えた6回表、相手の1番マーカス・セミエンがレフト線への長打を放つと、これをレフトのジョー・アデルが捕逸。さらにクッションボールの処理にもたついている間に一気に生還されてしまったのだ。

 この回にさらに1点を追加されたエンジェルス。球場全体に「今日もか……」という悪い空気が漂うなかで、6回裏にこの試合最大のビッグチャンスを創出する。1死一、二塁の局面で大谷を打席に迎えたのである。
 
 一発出れば一気に逆転というシーン。球場のボルテージが高まるなかで光ったのは、「できれば(大谷とは)対戦したくはない」と語っていたクリス・ウッドワード監督が率いるレンジャーズ・バッテリーの攻めだった。内外と裏をかくように配球するなかで、時間差をつけて投球。大谷の間合いを乱すかのように丁寧に投げ続けると、最後はアウトローへの83.7マイル(約134.7キロ)のカーブでレフトフライに打ち取ったのである。

 大谷が打ち取られたものの、ホームチームは直後のルイス・レンヒーフォのタイムリーヒットで1点差に詰め寄るも後が続かない。7回裏には2死二塁のチャンスを創ったが、ここもペレスの四隅を突いた投球に手が出ずに無得点に終わった。

 あと1点が遠いエンジェルス。8回には大谷が2死無塁で打席に立つも、ここは同回からマウンドに立った元ソフトバンクの左腕マット・ムーアが絶妙なカーブで、守備シフトで一、二塁間を守っていたサードへのボテボテのゴロに打ち取り、スコアボードには再びゼロが刻まれた。

 結局、9回表に5点を加えられたエンジェルスは、その裏の攻撃で1点を返すも敗戦。同じアメリカン・リーグ西地区で上位進出を伺うライバルに痛恨の連敗を喫した。

構成●THE DIGEST編集部

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