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MLB

大谷翔平を歩かせる策が裏目に。それでも敵将ウッドワードに悔いはなし「あの男に打たせるわけにはいかない」

THE DIGEST編集部

2022.07.31

ピンチの場面で、躊躇なく大谷(右)を申告敬遠で歩かせたウッドワード監督(左)。その策に至った理由が明かされた。(C)Getty Images

ピンチの場面で、躊躇なく大谷(右)を申告敬遠で歩かせたウッドワード監督(左)。その策に至った理由が明かされた。(C)Getty Images

 驚異的な勝負強さを目の当たりにし、敵将も策を講じざるを得なかった。

 現地時間7月30日に行なわれたテキサス・レンジャーズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は今季両リーグ最多となる10個目の申告敬遠を受けた。

 1点を追う8回2死二塁という局面、3回に2ランとなる今季22号アーチを放っていた背番号17が打席に向かうと、大きな期待を寄せる球場全体が沸き上がった。ただ、レンジャーズを指揮するクリス・ウッドワード監督は冷静だった。スッとベンチを出ると、球審に敬遠を申し出たのである。

 無論、球場全体からはブーイングがこだました。そんな敵将の策は、はたして裏目に出る。直後に迎えた2番のテイラー・ウォードが四球となって2死満塁となると、4番のルイス・レンヒーフォに2点タイムリーを打たれたのだ。
 
 結果的にこれが決勝打となってレンジャーズは逆転負けを喫した。しかし、試合後にMLB公式サイトなどの取材に応じた46歳の智将は、「タフな場面だった」と語り、こう続けた。

「左対左の場面で、我々にとってオオタニはタフな相手だったが、あの男に打たせるわけにはいかないし、打たせるわけがないだろう」

 現役時代はユーティリティーな野手として12年に渡って活躍。ウッドワードはリーグ屈指の強打者と対峙する危険性を熟知する。そして、何よりも以前から「打者・大谷」について「非常に大きな脅威だ」と語ってきた指揮官だけに、どれだけブーイングをされようと、結果的にチームが逆転されたとしても、偉才を歩かせるという決断に悔いはないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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